『彼方からのもの(クトゥルフ神話)』とは、『クトゥルー〈暗黒神話大系シリーズ〉(3)』におけるクラーク・アシュトン・スミスの小説“The Hunter from Beyond(1932)”の邦題である。
概要
『彼方からのもの』は『クトゥルー〈暗黒神話大系シリーズ〉(3)』におけるクラーク・アシュトン・スミスの小説“The Hunters from Beyond(Strange Tales,1932)”の邦題である。
似たような邦題にH.P.ラヴクラフトの『彼方より“From Beyond”(1920)』やA.ダーレスの『彼方からあらわれたもの”Something from Our There(1951)”』などがあり、TRPG書『マレウス・モンストロルム』における「彼方よりのもの」は『彼方より』を参照している。
よって『彼方からのもの』を『彼方から狩りたてるもの』と訳して区別することがあるが”狩りたてる”に関してもクトゥルフ神話には存在するのでややこしいことには変わりない。
作品中には食屍鬼(グール)に言及する箇所があり、ラヴクラフトの作品『ピックマンのモデル”Pickman’s Model(1927)”』を想起させる作品である。
登場人物
- フィリップ・ハステイン ：主人公、小説家。
- キュプリアン・シンカウル ：主人公のいとこであり彫刻家。サンフランシスコ在住。
- マータ・フィッツジェラルド：キュプリアンのモデルをしていた。
- トルマンと店員 ：トルマン書店のオーナーと店員。
概要
いとこのキュプリアンに「見せたい彫刻がある」とアトリエに招かれたフィリップは立ち寄った書店で不思議な体験をした。
その後、キュプリアンのアトリエで“新作の彫刻”を見たフィリップは驚愕する。
その彫刻は以前の彼が作った彫刻とは比べ物にならないほど優れたものになっていたのである。
「どうしてそんな技術を手に入れたのか」「この彫刻のモデルはなんなのか」
キュプリアンは不敵な笑みを浮かべて信じがたいことを話し始めたのだった。
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