外性器とは、性器のうち体外に露出しているものを言う。陰部、外陰部とも言う。
概要
性器を持つ生物は多数存在しているが、そのうち性器が体外に露出している、つまり外性器を持つ生物も少なくない。生物種によってその形態は様々である。だが、この記事を読んで文章を理解している読者は2019年現在時点ではほぼ100%人類であろうから、ここでは主に人類の外性器について述べる。
2019年現在、人類の多くは女性あるいは男性の2種類に分かれる。男性の多くは、外性器として陰茎や陰嚢を持つ。また女性の多くは、外性器として大陰唇、小陰唇、陰核、恥丘、膣前庭などを持つ。ただし様々な理由で、男性型/女性型のどちらにも分類しがたい外性器を持つ人物や、男性であるが女性型の性器を持つ人、女性であるが男性型の性器を持つ人物もいる。
外性器とは逆に、体内にある性器は内性器と言い、子宮や卵巣や精巣や精管などが相当する。「陰部」という言葉自体は基本的には外性器の事を指すので、内性器のことを「内陰部」と呼ぶことはあまりない。
地球上のいくつかの地域(アフリカ、中東など、アメリカ合衆国)では、宗教的あるいは文化的な理由から、人類の外性器を切開したり、切断したり、縫い留めたりすることが行われている。これを「割礼」と呼ぶが、女性に対して行われる場合は「割礼」(circumcision)ではなく「女性器切除」(female genital mutilation、略してFGM)と呼ぶべきではないかという議論もある。詳細は「割礼」の記事を参照されたい。
関連項目
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