没設定とは、何らかの理由で採用に至らなかった設定のことである。
概要
キャラクターやストーリーが読者やプレイヤーの目に入る前、漫画家や製作者が構想する時点や、編集者やディレクターに確認を取った時点で没にされた設定であり、通常は日の目を見ることはない。
普通、キャラクターや物語が作られるにあたっては、何度もブラッシュアップを繰り返すものであり、そのうえで正式な設定を決めるため、読者やプレイヤーの目に触れることのない没設定は多数存在する。
似たような概念として初期設定というものもある。作者がとりあえず最初に形にしたもので、一人のキャラクターや物語に作者の癖が盛り込まれすぎた状態になっていることもある。こちらに関しては「初期設定」の記事参照。概念としては、作品が発表されるまでは「初期設定⊂没設定」である。ブラッシュアップ途中で没にされたものはすべて没設定であるため、没設定であっても初期設定とは限らない。
ただし、一度読者やプレイヤーが目にしたが、あとあとなかったことにされた設定や、リメイクに伴って変更された設定も初期設定と呼ばれるため、このパターンでは没設定と初期設定は異なるものとなる。
同様に、似たような別の概念として、裏設定というものもある。こちらも読者やプレイヤーの目に入らないのは没設定と同じであるが、没設定と違って継続して存在している設定であるため、物語を続けていけばいつかは表に出てくる可能性がある。
日の目を見る没設定
通常は読者が知ることはできない没設定であるが、単行本のおまけとして収録されたり、設定資料集が発売された際に収録されることがある。
関連項目
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