初期設定とは、
- 携帯電話やパソコンなどを使うためにあらかじめ設定されている設定状態のこと。「初期設定のメールアドレス」→デフォルト
- 携帯電話やパソコンなどを使う際に最初に行う設定のこと。「説明書を見ながら初期設定を行う」
- キャラクターや作品に登場する設定で、構想段階や作品の初期における設定のこと。「初期設定ではオカマではなく粗暴な性格だった」
ここでは初期デザインや初期ストーリーなども含めて、3について記述する。
概要
作品の製作段階で、制作に取り掛かる前、構想段階や製作中にこうしようと考えられた設定や、作品の初期にあった設定のこと。作品発表前の段階で破棄された設定であれば作品の表に出てくることはないが、何らかの形でラフ画や資料が出てきたり、単行本での作者の公表などで明らかになることがある。また、作品の初期まだ設定が固まっていない状態であれば作品の初期にだけ出てきたり、その痕跡が見て取れることもある。この場合は作品が進むとその設定がフェードアウトしたり出てこなくなって忘れ去られていく。初期設定の例としては例えば、
- キルミーベイベーの折部やすなは初期設定ではオカルト好きの普通の女の子だった。原作初期ではそのような初期設定の痕跡が見えるが、現在では完全になくなっている。
- ハッカドールは5号までいた。しかし、アニメ自体短いアニメであり尺の都合上5号まで出してはいれないため、ハッカドール5号だけお蔵入りになった。
などがある。
で、もし初期設定のままのキャラだったらどうなっていただろう、初期設定のキャラもいいんじゃないかなどいろいろな妄想が捗るものでもあり、一種のロマンとも言える。
初期デザイン
で、キャラのデザインについても製作段階での初期デザインや仮デザイン、採用されなかった候補デザインなどがあり、これらも何らかの形で公表されると「あれ?初期デザインもかわいくね?独立した別キャラでもいいんじゃね?」とか言われたり妄想の種になることがある。有名な初期デザインと言えば例えば、
- 初音ミクの初期デザインは髪型がハーフアップであった。
- 東北きりたんは当初は三姉妹の長女でもおかしくないくらい今よりもっと年上の女性としてデザインされていて、きりたんぽは背負っておらず巫女服のような服を着ていた。
- ドキドキ!プリキュアのキュアソードは初期デザインではロングヘア―だった。
・・・などがある。没になった初期デザインも好評である場合もあれば、「気持ち悪い、今のデザインになってよかった」などと言われる場合もある。また、没デザインが他のキャラに流用されたりすることもある。例えば、
- ポケットモンスター金銀の没キャラ全般。何やらどこぞのドーナッツ屋のマスコットにしか見えないポリゴン2や、不気味すぎる謎のピエロのようなキャラなど。
- ウルトラマンタロウに登場したバルキー星人はウルトラマンレオの初期デザインの流用。
など。
一度世に出た後、しれっとデザインがマイナーチェンジされることもある。このような場合のマイナーチェンジ前のデザインも初期デザインと言われる。
- ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」は1994年登場当時は今より痩せていて、腹部は真っ白でswallowsのロゴがなかった。その後はなぜかメタボ化し腹部に球団ロゴのタトゥーを入れ現在のつば九朗に。
- ポケットモンスターのフーディンは初期デザインでは額に六芒星があった。またルージュラはもっと黒かった。しかし前者はユダヤ教への、後者は黒人への配慮により六芒星が消えたり色が紫に変わった。
など。
初期ストーリー
で、物語のストーリー全般にもそのようなものがある。初期原稿では〇〇は死ぬはずじゃなかった(逆に死ぬはずだった)、〇〇は元々は××と戦う話ではなかった、みたいなものである。例えば、
- 「千と千尋の神隠し」は、初期原稿では湯婆婆は普通にハクと千尋に倒されるただの悪者で、銭婆も慈悲深いおばあさんではなく黒幕で、やはりハクと千尋に退治され千尋は名前と取り返して親を人間に戻し、帰るというストーリーであった。
・・・これだったら相当違う別物になっていたことだろう。
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関連項目
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