初期設定とは、
- 携帯電話やパソコンなどを使うためにあらかじめ設定されている設定状態のこと。「初期設定のメールアドレス」→デフォルト
- 携帯電話やパソコンなどを使う際に最初に行う設定のこと。「説明書を見ながら初期設定を行う」
- キャラクターや作品に登場する設定で、構想段階や作品の初期における設定のこと。「初期設定ではオカマではなく粗暴な性格だった」
ここでは初期デザインや初期ストーリーなども含めて、3について記述する。
概要
作品の製作段階で、制作に取り掛かる前、構想段階や製作中にこうしようと考えられた設定や、作品の初期にあった設定のこと。作品発表前の段階で破棄された設定であれば作品の表に出てくることはないが、何らかの形でラフ画や資料が出てきたり、単行本での作者の公表などで明らかになることがある。
作品が発表される前に没になった設定については「没設定」の記事参照。
また、作品の初期でまだ設定が固まっていない状態であれば作品の初期にだけ出てきたり、その痕跡が見て取れることもある。この場合は作品が進むとその設定がフェードアウトしたり出てこなくなって忘れ去られていく。
話が進むにつれてなくなっていく初期設定の例としては例えば、
- 『キルミーベイベー』の折部やすなは初期設定ではオカルト好きの普通の女の子だった。原作初期ではそのような初期設定の痕跡が見えるが、現在では完全になくなっている。
- 『キン肉マン』のキン肉族は初期設定ではウルトラマンや仮面ライダーなどのヒーローの中でも最上位の存在だとされていた。さすがに他社のヒーローの名前をそのまま使うのはまずいのか、現在では最上位の存在ではあるが、他社のヒーローの名前は控えられている。
などがある。
もし没設定や初期設定のままのキャラだったらどうなっていただろう、没設定や初期設定のキャラもいいんじゃないかなどいろいろな妄想が捗るものでもあり、一種のロマンとも言える。
初期デザイン
キャラのデザインについても製作段階での初期デザインや仮デザイン、採用されなかった候補デザインなどがあり、これらは没デザインといわれる。
これらも何らかの形で公表されると「あれ?没デザインもかわいくね?独立した別キャラでもいいんじゃね?」とか言われたり妄想の種になることがある。
これらの詳細は「没デザイン」の記事参照。
また、一度世に出た後、長期の連載に伴って作者の絵柄が変わったり、作中時間の経過によって髪形や衣装が変わったり、世の中の変化やTPOに配慮したデザインに変更されたり、そういうのとは関係なしにしれっとデザインがマイナーチェンジされることもある。「私は変身などしなーい!」 このような場合のマイナーチェンジ前のデザインも初期デザインと言われる。
初期デザインから明確にデザインが変化した例としては
- ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」は1994年登場当時は今より痩せていて、腹部は真っ白でswallowsのロゴがなかった。その後はなぜかメタボ化し腹部に球団ロゴのタトゥーを入れ現在のつば九朗に。
- ポケットモンスターのフーディンは『赤緑』時点の初期デザインでは額に六芒星があった。またルージュラはもっと黒かった。しかし前者はユダヤ教への、後者は黒人への配慮により六芒星が消えたり色が紫に変わった。
などがある。
初期ストーリー、初期構想
物語のストーリー全般にもそのようなものがある。初期構想では〇〇は死ぬはずじゃなかった(逆に死ぬはずだった)、〇〇は元々は××と戦う話ではなかった、みたいなものである。
例えば、
- アニメ映画『千と千尋の神隠し』は、初期構想では湯婆婆は普通にハクと千尋に倒されるただの悪者で、銭婆も慈悲深いおばあさんではなく黒幕で、やはりハクと千尋に退治され千尋は名前と取り返して親を人間に戻し、帰るというストーリーであった。
- 漫画『DRAGON BALL』では、初期構想では元ネタの西遊記そのままのストーリーが考えられていたという。そこに現代、SF、願いをかなえるドラゴンボール、などの要素が持ち込まれたが、話が進むうえでバトル中心に変化していった。また、同作では人造人間編のラスボスが次々と交代したこともよく知られている。
のような例がある。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
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- 0pt
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