漢字として
- 意味
- 涙、見送る、及ぶ、という意味がある。また(与と通じて)並列の介詞として用いられる。
- 字形
- 目から涙が出ている形の象形(郭沫若説)。涕の象形字。
- 〔説文解字・巻四〕には「目相ひ及ぶなり。目に從ひ、隶の省に從ふ」とあり会意とするが、隶の下部は獣の尻尾である。ほかにも目+尾の省略の会意説(〔文源〕)などがあるが、甲骨文・金文の字形から涙を流す目の象形とされる。
- 音訓
- 音読みはトウ、訓読みは、なみだ、みおくる。〔説文繋伝〕に「讀みて隶と同じかるが若きなり」とある。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0212補助漢字。
- 意符
- 眔を持つ会意字に、褱(衣+眔)、鰥(魚+眔)、𥊽(眔+弟)などがある。白川静は褱は懐の初文で死者の衣に涙をこぼして懐うこと、鰥の魚は女性の象徴でそれに涙するので男鰥の意、𥊽は兄の意であるがそれは弟に涙するからであろうという。
- 声符
- 眔を声符とする漢字に遝などがある。
異体字
- 𥄳は、〔康煕字典〕にある異体字。
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