社団法人東京放送局仮放送所とは、かつてあったラジオスタジオ兼送信所である。
概要
現在のNHK放送センターに繋がる仮設スタジオ兼仮送信所。同法人が旧逓信省電気試験所(送信アンテナ)と東京高等工芸学校(現在の千葉大学工学部)図書室(スタジオ)を借りて設置した。1925年3月22日に仮放送ながら日本初の放送を行った。7月12日に愛宕山(社団法人東京放送局愛宕山放送所、のちの社団法人日本放送協会東京中央放送局愛宕山放送所、社団法人日本放送協会愛宕山分室、NHK愛宕山分室、2022年現在はNHK放送博物館)に移転するまで使用された。
跡地は東京工業大学附属科学技術高等学校があり、記念碑がある(JR東日本田町駅芝浦口階段下、東京都港区芝浦3丁目3)。
年表
- 1924年11月29日 社団法人東京放送局設立
- 1925年2月26日 施設検査に不合格。交渉の結果、予定通り3月1日より放送開始
- 1925年3月1日 試験名目で放送開始
- 1925年3月22日 仮放送開始
- 1925年7月12日 愛宕山放送所に移転
送信設備
- 送信機 - ゼネラルエレクトリック社 出力220W 東京市電気局電気研究所所有のものを借用し改造。東京市は市営で放送する予定で購入していたもの。
- アンテナ - 高さ39m木柱、傾斜型アンテナ。空中線長さ53m。
- 周波数 - 800kc
関連項目
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