雑炊とは、飯に野菜や魚介類などの材料を混ぜ、味をつけて炊いた日本料理のことである。
概要
鍋料理の残り汁を利用した締め料理や、消化がよいので体調不良時の病人食に用いられることが多い。
第2次世界大戦中や戦後の食糧が不足した時代には日常食とされ、米飯の保温や再加熱が難しい時代には、冷や飯を汁物の残りや煮物の汁と混ぜたりして、米飯の再利用法として家庭でよく用いられた。
郷土料理としても有名で、岐阜県は長良川でとれるアユを使ったあゆ雑炊、愛媛県はアオサを用いたあおさ雑炊などがある。
一般的に雑炊の女房言葉として認識されていて同じ意味で用いられる「おじや」だが、地域や家庭によっては別物として認識されることもあるようだ。また、粥と雑炊の違いの古くは、粥は一切塩味を加えないもの、雑炊は塩味や調味をしたものと区別されていた。しかし最近では、多めの水で米を柔らかく煮た料理を粥、具と調味料とともに飯を再度炊き上げたものを雑炊として区別されている。
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