魑とは、魑魅で使われる字である。
漢字として
- 意味
- 山川の精、人魂などを指す。〔説文解字・巻九・新附〕に「鬼の屬なり」とある。
- 字形
- 形声で声符は离。
- 音訓
- 音読みは、チ(漢音、呉音)、訓読みは、おに、すだま、もののけ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 魑祟・魑魅・魑魅魍魎
異体字
- 䄜は、〔康煕字典〕に〔正字通〕を引いて「亦、魑と作す」とある異体字。〔玉篇〕には「福祥なり」とある。UnicodeにInterchangeable 魑とある。
- 螭は、魑と通用する字。〔康煕字典〕に「魑と通ずる」とある。
- 𩲶は、〔康煕字典〕に〔篇海類編〕を引いて「魑に同じ」とある異体字。
- 𩳀は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔正字通〕に「俗字」とある。〔康煕字典〕に〔篇海〕を引いて「𩳀魅なり」とある。
- 𩱹は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔字彙補〕に「𩱹魅なり」、〔康煕字典〕に〔篇韻〕を引いて「鬼の名なり」とある。
- 𩳦は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔康煕字典〕に〔篇海〕を引いて「𩳦魅なり」とある。〔正字通〕には「䰡字の譌」とある。
- 𩳩は、〔康煕字典〕に〔奇字韻〕を引いて「魑、古、𩳩と作(な)す」とある異体字。
- 𩴭は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 䬜は、〔竜龕手鑑〕に「俗」、〔字彙〕に「魑に同じ」とある異体字。Unicodeにsame as standard form 魑とある。
- 𩗨は、〔竜龕手鑑〕に「俗」、〔字彙〕に「魑に同じ」とある異体字。
- 𩘉は、〔竜龕手鑑〕に「俗」、〔字彙〕に「魑に同じ」とある異体字。
- 离は、〔康煕字典〕に魑と同じとある。
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