漢字として
- 意味
- 腋、脇の下、(又、有、也と通用し)~もまた、また、(奕と通じて)大いに、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十〕には「人の臂亦なり」とある。
- 字形
- 人の正面形に両脇を示す点を加えた指事(または象形)。〔説文〕に「大に從ひ、兩亦の形に象る」とある。腋の初文。
- 音訓
- 音読みはエキ(漢音)、ヤク(呉音)、訓読みは、わき、また。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。1951年に人名用漢字に採用された。
- 部首
- 亦は〔説文〕で部首である。ほかに㚒が属する。
- 声符
- 亦を声符とする漢字に、奕、弈、帟、夜、迹、跡、などがある。
- 参考
- 冠としての䜌を略して亦の形に書くことがある(蛮、弯など)。
- 語彙
- 亦越・亦各・亦声
異体字
- 𡗕は、〔説文〕の本字。
- 𠅃は、〔竜龕手鑑〕に「古文の亦字」とある異体字。
- 𡖋は、〔字彙補〕に、〔蜀夾江江縣酒官碑〕にあり、楊愼説によると亦の古文という字。
- 𢂯は、〔字彙補〕に「亦と同じ」とある異体字。
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