奪とは、うばうという意味の字である。
漢字として
奪
- Unicode
- U+596A
- JIS X 0213
- 1-35-5
- 部首
- 大部
- 画数
- 14画
- 意味
- うばう、力ずくで取る、うしなう、という意味がある。敚と通じる。
- 〔説文解字〕の本字は𡙜で、〔説文・巻四〕には「手に持ちたる隹、之れを失ふなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文解字〕は奞+又の会意で、鳥を失う意味とする。
- 金文の字形は、衣の中に隹があり、その下に又がある字形である。白川静は、衣を他の字と組み合わせるのは哀、衰など多くあるが、すべて死についての儀礼に関する字であるため、奪は鳥の形の霊を手で止めようとする字ではないか、としている。
- 音訓
- 音読みはフン(漢音、呉音)、訓読みは、うばう、うしなう、とる。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 奪回・奪還・奪取・奪略
異体字
- 0
- 0pt
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