5弦ベース単語

386件
ゴゲンベース
1.3千文字の記事
  • 0
  • 0pt
掲示板へ

 5弦ベースとは、エレクトリック・ベース及びアコースティック・ベースの種類の1つである。
 また、最も多く流通している多弦ベースの一種でもある。 

概要

 エレクトリックアコースティックを問わず、一般にベースと呼ばれる弦楽器は4弦が基本である。
 しかしながら、より幅広い音域を演奏することや、演奏の難度を下げる(運における横移動を縦移動に代える)ことを的として、4弦よりも弦の本数の多いものを使用することがある。これら4弦よりも弦の本数が多いベースを総称して多弦ベースと呼ぶ。

 5弦ベースは一般的には4弦に、より低い音域を演奏する「低音弦」を追加したものであり、基本チューニングは低音側から「B-E-A-D-G」となる。
 源には諸説あるが、コントラバスの場合、少なくとも中世ごろから存在していた。通常のコントラバスに弦を追加するというスタンスは当時から変わらないが、追加された弦のチューニングは演奏するやアンンブルの編成によって適宜変更されるのが一般的であった模様。

 エレクトリックベースにおける起もやはり諸説あるが、エレクトリックベースパイオニアであるFender社が「Fender Bass V」という楽器1965年に発売している。これは現在の、より広い音域をめるための多弦化ではなく、ポジション移動を簡易化するのが的であった。そのため追加弦は後述のハイCであり、ボディ形状(ムスタングと共用)の関係からか最高音はプレシジョンベースなどと変わらないE♭であった。さらに劣悪極まる操作性や演奏性は全く評価されず、生産数わずか200本程度で生産終了となってしまう。

 現在の5弦ベースに連なる流は1970年代にさかのぼると言われている。
 70年代当時はシンセサイザーの台頭によりベースの専売特許であった低音域が浸食される事態が頻繁に発生し、ベーシスト達はより低い音のベースを必要としていた。彼らは必要に応じてチューニングを下げるなどし凌いでいたものの、窮状にあえぐベーシスト達のニーズに応えようとアレンビッやケ・スミスといった当時新進気鋭のビルダー達が製作を開始し、それらを名プレイヤー達がこぞってレコーディングに使用した事によって5弦ベースは徐々に一般に広まっていったと言われている。

 先述のBass V同様、4弦により高い音域を演奏する「高音弦」 を追加したものも存在し、その場合のチューニングは低音側から「E-A-D-G-C」となる。最高音が増えるというより、細い弦を使用する事により通常のベースでは音が濁りがちなコードを美しくかせたり、ベースソロプレイ等に使用される事が多い。
 この仕様の場合一般的なローB(Low-B)仕様と区別するためハイC(Hi-C)仕様と呼ぶ事が多い。

さらにこれらの特徴を併せ持つ、4弦ベースに低音、高音の各弦を追加した6弦ベースも存在し、現在では一定の市民権を得ている。

関連動画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 0
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

結月ゆかり (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: サンチョ
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

5弦ベース

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • 5弦ベースについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!