Dr. Martens(ドクター・マーチン)とは、ワークブーツで知られるイギリスのシューズブランドである。
概要
1945年にドイツのミュンヘンで、クラウス・マルテンス博士が発明したエアクッションソールを大学時代の旧友、ヘルベルト・フンク博士に見せた。
ふたりは使用されていない軍事用品を原材料として独自の靴の生産を始める。
1959年に海外で宣伝を始めたところ、イギリスでワークブーツの老舗として知られるグリッグス社三代目のビルが靴業界の雑誌で広告を目にして、エアクッションソールの製造特許を取得することになった。
グリッグス社は丸みを帯びたシンプルなアッパーや独特の黄色のウェルトステッチなどいくつかの変更を加えて、生産ラインが1960年4月1日に開始したことから「1460」と名付けられたドクターマーチンの8ホールブーツが誕生した。
当初は安価なワーキングブーツとしてイギリスの労働者階級に多く履かれていたが、スキンヘッズや伝説的ロックバンドThe Whoのピート・タウンゼントが愛用したことからサブカルチャーのシンボルとして知られるようになった。
80年代に入ると若い女性たちがフローラル柄などを施し、8ホールブーツをカスタマイズして履き始めるようになり、アメリカのハードコアバンドがドクターマーチンを西海岸のシーンに持ち帰ったことより、アメリカのサブカルチャーへの浸透が始まる。
90年代イギリスのブリットポップシーンでも「1460」8ホールブーツがミュージシャンたちの足元を飾った。
2000年代始めには経営危機があったが、世界中に知られたファッションデザイナーやブランドと組むことでブランド再生を図り、2010年には創立50周年を迎えた。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、クイーン、ザ・スミス、オアシスなど、ドクターマーチンは常にミュージシャンと共にあり、ミュージックがドクターマーチンのハートビートとも言えるのである。
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