漢字として
𧶠
- Unicode
- U+27DA0
- JIS X 0213
- 2-89-15
- 部首
- 貝部
- 画数
- 15画
- 意味
- ひさぐ、商うをする、売り歩く、あがなう、つぐなうという意味がある。〔説文解字〕の本字は𧷏で、〔説文・巻六〕に「衒ふなり」とある。𧶠は〔康煕字典〕に𧷏に同じとある。
- 賣と混同されやすく、〔玉篇〕は賣の字を「或ひは粥・鬻に作る」と説明しているが、これは𧷏のこと。
- 字形
- 眚+貝の会意。眚はわざわい、貝は財貨で、贖うという意。贖の初文。金文では贖の意味で使われる。
- 〔説文〕には「貝に從ひ𡍬聲。𡍬、古文の睦」とあり形声とある。ただ睦(ボク)だと音が合わない。
- 音訓
- 音読みはイク。訓読みはつぐなう、うりあるく。〔説文〕に「讀みて育の若くす」とある。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第四水準。
- 声符
- 𧶠を声符とする漢字には、儥、匵、嬻、瀆(涜)、藚、䢱、𨽍、櫝、牘、続(續)、読(讀)、贖、韇、黷、讟などがある。
- 語彙
- 字の用例はない。
異体字
- 𧷏は、〔説文〕の本字。
- 𧸇は、〔康煕字典〕に〔説文〕の本字とある字。〔集韻〕が本字としている。
- 𧷗は、〔広韻〕に「賣なり、重なり、長なり、動なり。説文、衒ふなり」とある字。
- 𧷷は、〔新加九経字様〕にある異体字。
脚注
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