エクスプレス予約(EX予約)とは、東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の予約サービスである。
JR東海(東海道新幹線を運営)とJR西日本(山陽新幹線を運営)、ならびにJR九州(九州新幹線を運営)が展開するサービスであり、「JR東海エクスプレス・カード」と「J-WESTカード(エクスプレス)」、ならびに「JQ CARDエクスプレス」の会員が対象。
※但し現在では、JR東日本が発行する「ビューカード」とモバイルSuicaを持つ場合に限り、「ビュー・エクスプレス特約」を追加で申し込む形での利用も可能である(モバイルSuicaでの利用はJR東海のエクスプレス・カードを登録しても可能。JR西日本のJ-WESTカードは非対応)。
その他のクレジットカードでも登録可能ではあるが、後述するグリーンプログラムポイントは非対応となる(旧・プラスEXのため)。
いずれを利用する場合でも、年会費として1,100円が必要である。
パソコンもしくは携帯電話から予約する事が出来、繁忙期においても通常より安価なe特急券(概ね自由席と同額~数十円割引に相当する額)を購入する事が可能である。また、e特急券を受け取る前であり予約列車の発車前であれば変更が可能。座席のリクエストをする事も可能である。
2006年度より利用するごとにグリーンプログラムポイントが貯まるようになり、一定分貯まるとポイントを利用する事で0円でグリーン車を利用出来る(利用距離に関係なくのぞみ号・みずほ号は1000ポイント、ひかり号・さくら号は800ポイント、こだま号・つばめ号は600ポイント必要)。
これらの設定により、ビジネスユースが主なターゲットであるが、帰省や旅行などで毎年数往復程度利用する機会のある一般客の取り込みも図った商品であると言える。
グリーンプログラムポイントはエクスプレス予約の制度変更に伴い2023年いっぱいで付与を終了し、2024年6月末に期限切れとなる。端数となるポイントについてはJR東海の「TOKAI STATION POINT」やJR西日本のポイントサービスに交換が可能。現在はグリーンプログラムポイントに代わりEXポイントが(J-WEST会員であっても)付与されており、EXサービスのIDと「TOKAI STATION POINT」アプリを連携することで1ポイントから相互交換が可能となっている。
なお、スマートフォンは2011年7月23日5:30からAndroid2.1以上のAndroid端末とiPhoneに対応している。ただし、タブレット端末は対応していない(タブレットでアクセスして表示はされる)。また、Android4.0へは2012年9月29日以降に対応している。なお、Android4.0の場合はCookieを有効にする必要がある。
※らくらくスマートフォンはAndroidのバージョンにかかわらず対象外。
2013年10月18日を以ってエクスプレス予約によるe特急券+乗車券の販売が終了しe特急券のみとなっている。乗車券は別途購入する必要がある(EX-ICを除く)。
また、2014年度冬シーズンには期間限定でEXファミリー早特が発売される。
また、エクスプレス予約での「みずほ」・「さくら」・「つばめ」の取り扱いは、2012年7月21日より山陽新幹線のみ利用可能となり(※但し、「みずほ」・「さくら」・「つばめ」の山陽新幹線区間での自由席は、「のぞみ」・「ひかり」・「こだま」の自由席を予約していれば以前より利用出来た)、九州新幹線区間には2022年6月25日より対応した。
なお、エクスプレス予約が九州新幹線に対応するまでは「みずほ」・「さくら」・「つばめ」では早得商品とグリーンプログラムポイントを使用してのグリーン車利用は現時点では出来なかった(ポイントを貯める事は出来る)。
※ちなみに、700系7000番台からN700系7000番台に車種変更された山陽新幹線「ひかり」では、エクスプレス予約対象の座席は上下列車ともにそれぞれ1両分のみとなっている。
2017年9月に再度早特商品の改編が行われた。大雑把に言うとEX-IC早特の普通車指定席版の1人利用の廃止(グリーン席は継続)、早特商品の複数人利用対応化、往復割引商品の導入、最繁忙期における適用除外期間の新設などである。
2022年6月にも改編が行われており、EX早特21の時間帯制限が無くなった代わりに値上げが行われている。
紙の特急券(e特急券等)を受け取るには JR東海または JR西日本の券売機・窓口で受け取る必要がある。例えば東京駅ではJR東日本の券売機・窓口では受け取れないため、注意書きがされている(後にJR東日本管轄である丸の内側にエクスプレス予約受け取り用の機械が設置されるようになった)。
2022年5月21日からJR東日本(東京都区内・横浜市内・小田原・熱海)の券売機でも受け取れるようになるため、同じ駅に関わらず受け取れる券売機が限られている不便さは解消。JR九州についても2022年6月25日から九州新幹線のエクスプレス予約対応をもって窓口・券売機での受け取りが可能となる。
2021年3月からは遅延列車の場合、実際に発車する前であれば予約できるようになった。
また、2023年10月より乗車1年前から予約が可能となった。ただし、予約できるのは定期列車のみで発車時刻・座席はこれまで通り乗車1ヶ月前の14時以降に確定する(なお、決済は予約時に行われる)。
EX-ICは、2008年3月29日に東海道新幹線で導入されたチケットレスサービスである。在来線との乗り継ぎも、EX-ICカードとSuica・TOICA・ICOCA・SUGOCAのいずれかと一緒にかざす事で可能である。
モバイルSuicaユーザーの場合は、EX-ICカードの代わりにおサイフケータイ搭載の携帯電話・スマートフォンをかざして改札を通過することが出来る(JR東海エクスプレスカードまたはビュー・エクスプレス特約を申し込み、モバイルSuicaに登録している場合に限定。e特急券への変更も可能)。
従来の運賃よりは安いが差額は中長距離利用の場合のみ200円が減額されるだけであり、首都圏から100km未満、その他の地域は200km未満の利用の場合の割引額はゼロである。このため、短距離利用且つ在来線乗り継ぎの場合はきっぷのほうが安くなる場合が多い他、長距離であっても「乗車券が新幹線区間と在来線で分割される」、「乗車券に特定都区市内の制度が反映されない」、「在来線特急との乗り継ぎ割引が適用されない」等の事情があるため、e特急券(エクスプレス予約を用いて購入した特急券)と乗車券を組み合わせたり、e特急券も利用せずに普通に窓口等で特急券を購入した場合のほうが安い事例がある(詳細はこちら。EX-IC早特の適用時は異なる)。
2009年8月29日には山陽新幹線でサービスが開始された他、法人向けも開始されている。
なお、乗車3日前までに予約する事で利用出来る「EX-IC早特」を利用すると、区間によっては2割以上の割引となる場合がある(東海道新幹線区間の「のぞみ」は東京または新大阪を朝6時台に出発する便しか適用されないため、注意が必要。なお普通車指定席版については、東海道新幹線内で完結する区間の商品は2017年9月を以って廃止され、複数人利用のファミリー早特だけとなった)。
さらに割引率が大きい商品として「こだまグリーン早特(旧・こだま楽旅IC早特)」と「EX早特21」がある。前者は2015年3月31日までは東京から新大阪まで9,500円(東海道新幹線50周年記念商品価格)、同年4月1日からは11,200円(通年商品価格)と「ぷらっとこだま」よりも安く利用できるほか、東京~新横浜間及び隣接駅を除くすべての区間でe特急券普通車料金+αかそれ以下の値段で「こだま」グリーン車が利用できる。後者は早朝と日中の「のぞみ」が通常の早特よりもさらに安く利用できる商品であり(例・東京~新大阪間11,000円)、席数が少ないことも相まって発売即売り切れとなりやすい商品である。
2021年3月からはSuica・TOICA・ICOCAをはじめとした相互利用可能な交通系ICカードであれば登録可能となり、EX-ICカードは不要となった(使用は可能)。また、複数人で乗車する場合はICカードを登録すればきっぷの発券は不要となっている。
2012年9月27日に発表されたJR東海の会員制サービスである。2012年10月9日サービス開始。
EX-ICサービスと同じくチケットレスサービスであり、常時東海道新幹線の指定席特急券および乗車券を閑散期のひかり号・こだま号の正規料金・運賃と同額に割引するという内容である。EX-ICとほぼ同等の早得割引にも対応している。
ただしe特急券の単独発券には対応しておらず、またモバイルSuicaでの利用にも対応していない。
年会費は525円とエクスプレス予約の半額であるが、早特以外の利用だと年1~2回の乗車だけでエクスプレス予約の運賃+特急料金の差額で相殺されてしまうため、「カードの枚数を抑えたい(新規にカードを作るのに抵抗がある)」という人や、東海道新幹線内を「ひかり」「こだま」及び早朝の「のぞみ」しか利用しない、という人のためのサービスであると言える。
エクスプレス予約の対応カード以外のクレジットカード保有者を利用者として想定しており、三井住友カードなどVJA加盟会社の一部、JCB、小田急電鉄、三菱UFJニコス(三菱東京UFJ銀行など提携FC会社を含む)、トヨタファイナンスが発行するカードの保有者が利用できる(各社とも提携カードの中には非対応のものもある)。
EX-ICと同じく特定都区市内制度は対応していないため、乗車区間によっては無割引の通常のチケットの方が有利になる場合もある。
なお、山陽新幹線での利用は出来ない為、山陽新幹線区間発着の場合はエクスプレス予約またはe5489を利用する事となる。
2017年9月を以って、前述のエクスプレス予約と統合(年会費とサービスの統一)された。
2017年9月30日より提供されているサービス。事前に支払用クレジットカードと交通系ICカードを登録すれば、通常のSuicaやICOCAなど交通系ICカード1枚で新幹線に乗車することが出来る。年会費は無料であるが、割引が原則無し(片道201km以上乗車の場合200円割引となる)で在来線へ乗り継ぐ場合はかえって割高になる等の点で、年会費有料のエクスプレス予約と差異を設けている。
ただし繁忙期(ゴールデンウイーク、お盆、年末年始の一定期間)以外はエクスプレス予約と同様早特商品が利用できるので、早特商品しか利用する機会がなく、なおかつ繁忙期に利用することのない人にとっては年会費が無料である分有利なサービスと言える。
とはいえ、帰省の時期やコミケ時期はほぼ確実に早特商品が適用除外とされてしまい、適用除外期間もエクスプレス予約より多く取られているので(適用除外日数はエクスプレス予約が年間累計14日であるのに対し、スマートEXは同30日。平成30年度の場合)、エクスプレス予約利用者との間で前述の差額が発生してしまう。帰省・コミケ遠征に東海道・山陽新幹線を利用しているエクスプレス予約ユーザーは引き続きエクスプレス予約を利用することをおすすめする。
なお、かつてはEX-IC機能付きのTOICAも発行されていたが、本サービス開始に伴い新規発行が終了となった。
掲示板
14 ななしのよっしん
2018/04/24(火) 12:42:06 ID: s/xN/tFik8
>>12
まさか2年近くも前のレスに返事が来るとは思わなんだ
ご丁寧にありがとうございます。
JR東日本はビューカード(えきねっとに対応、東北、北海道、山形、秋田、上越、北陸新幹線)
JR東海はエクスプレスカード(エクスプレス予約に対応、東海道・山陽新幹線)
JR西日本はJ -WESTカード(エクスプレス予約とe5489サービスに対応
東海道・山陽・九州新幹線、北陸新幹線に対応)
JR九州はJR九州カード(山陽・九州新幹線に対応)
と、各社バラバラだから普通の利用客からしたら確かに分かりにくいんだよなー……
国鉄民営化は間違いじゃなかったけど分割する必要はあったのか、分割するにしてももう少し各社ごとに足並みをそろえて欲しかったなと思うね
15 ななしのよっしん
2018/12/17(月) 00:26:48 ID: syxoJMNrnu
特約はモバイルSuicaではない普通のview Suicaでよかったのでは
16 削除しました
削除しました ID: I5lmqC3pZo
削除しました
提供: mnbvc
提供: インドコアラ
提供: クリッキー
提供: kezuke
提供: リーゼ
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最終更新:2025/03/31(月) 06:00
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