100系新幹線電車 単語

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100系新幹線電車とは、新幹線車両である。

概要

グランドひかり
100系新幹線電車

東海道・山陽新幹線の第2世車両0系の後継として国鉄末期1985年に落成、同年10月1日に営業運転を開始した。

最大の特徴は2階建て車両である。JR東海のX及びG編成は2階建て車両は2両だがJR西日本のV編成は4両連結していた。

内装は0系から大きく進化しており、広いシートピッチ、3列シートの回転機フリーストップ式のリクライニングシートを、2階建ての食堂車などのように快適性が大幅に向上することになった。

一方で動は付随もあることから0系と編成全体の出は大差なく、300系投入以降の高速化の波に全に遅れた存在となってしまった。実際、JR東海は民営化後減価償却費を積み増すために100系を増備したものの、「0系から技術的進化はない」(葛西敬之)として300系による270km/h運転を急いだ。
営業運転開始から18年後の2003年10月1日ダイヤ正によって270km/h可車両で統一する事となり(のぞみ号中心ダイヤへの変更)東海道では9月16日に、山陽では9月15日に16両編成の運転が終了の予定であったが代替10月9日山陽こだまで運用された。前述のとおり性差が原因で、最終増備は通常製造後13~15年でされるところを、製造後11年に前倒しされる形でされてしまうこととなった。

2008年現在、4両と6両の西日本色の100系こだま号として営業運転に就いているが、老朽化によるものと考えられるトラブルの他、九州新幹線全通後にレールスター700系7000番台N700系7000番台(S編成)増備に連動して順次こだま号運用となる事もあり、2012年3月17日ダイヤ正で引退した。
※但し、新下関駅併設の新幹線乗務員訓練センターにある元P2編成は2012年本線引退後も新下関に残っていたが、2013年3月末で引退となる。

編成区分

X編成

最初に落成した編成で、国鉄(→JR東海)に所属していた。食堂車連結し、グリーン車は2両。先行量産型小窓だった。その走行距離の多さから寿命も短く、1999年10月1日の「こだま」運用を最後に引退している。

リニア・鉄道館に展示されているのは1986年製造の先頭123-1と1985年製造の食堂車168-9001の2両。食堂車内部を見学することが可である。

G編成

1987年よりJR東海が投入した編成で、東海道新幹線での100系ラストランを担当したのもこの編成。食堂車カフェテリア付きグリーン車に変更し、普通車にフットレストを採用した。
※G編成で食堂車カフェテリア付きに変更したのは、当時東海道新幹線区間で食堂車を担当していた業者の1社が葛西敬之に「準備や撤収作業を考慮すると新横浜駅から京都駅の手前までしか稼働できず、回転率も低く赤字。別の形式にしてくれ」と申し入れたため。発注済みの車両仕様変更が可であるか車両メーカーに確認したうえでカフェテリア付きに変更した。なお、営業側から「情が失われる」と反対意見があったが、葛西は「東海道新幹線の利用者は情をめていない」とこれを一蹴した。

なお、JR西日本に7編成112両が譲渡されているが、これはJR西日本受け持ち分の東京直通0系JR東海が出来るだけく置き換えたかったからである。

V編成

JR西日本1989年より製造・投入した編成で、2階建て車両を4両繋げている事から称は「グランドひかり」。食堂車連結し、グリーン車は3両だが個室はない。
最高速度230km/hで運転されており、さらに将来の高速化に対応する為にV1編成に関しては試験的に270km/h運転が可なようにされていたのだが、騒音等の諸事情により営業運転で270km/hを出す事はわず、JR西日本は「500系900番台WIN350)での高速試験と500系0番台(W編成)の営業列車への投入」へとを切る事となった。
ちなみに230km/h運転はトランスポンダを使用し220k/h信号を読み替えていたが、現在トランスポンダの地上子・上子ともに撤去されているため230km/hでの運転は行えない。
また、従来の100系は界磁制御は行わなかったがこの編成は弱め界磁制御ができるようになっている。

なお、V9編成の7号8号は原色のまま博多総合車両所に保管されている。2010年10月1日の時点では籍はくなったが今後も保管される予定であったが、2024年4月グリーン車・179-3009が解体された。残る食堂車168-3009)も解体予定。

K・P編成

山陽こだま」に投入されている0系を置き換える為にV編成を短編成化した編成で、K編成が6両、P編成が4両である。内も2列+2列シートになった。この際、電動率がおかしくなったためV編成の中間になったG編成の先頭くっつけたりする改造も行われた。
P編成はJR東海が管轄する新大阪駅の信号システムの都合から西への折り返しが可姫路までの乗り入れで、末期には岡山以西運用となっていた。が、なぜか停は残されている。

が、100系だけで0系すべてを置き換える事は出来ず、500系7000番台(V編成)で0系置き換えは了した。

なお、100系2012年3月16日引退となるがこれを受ける形でK編成の中から3編成が従来の塗装に戻される事となり、7月14日に最初の編成(K53)が営業運転を開始したのに続き、K54・K55編成も原色に戻されている。
また、4両編成(P編成)は2011年3月12日ダイヤ正を以て運用を終了し、K編成も博多岡山間の運用へ変更。新大阪岡山間から100系は姿を消す事となった。
2011年12月の時点では原色に戻されたK53~55編成が残るのみとなっていた。2012年10月1日時点では全てされ籍は残っていなかったが、K54編成の1両(100-5003)のみ削除され2013年4月1日時点では籍が復活している(後に除籍)。

定期列車最終便は3月14日の「こだま766号」(K54編成)と「こだま827号」(K55編成)、ラストラン3月16日の「ひかり445号」(K55編成。岡山博多、全定)。車内チャイムを「ひかりチャイム」に変更して岡山から博多まで運行された。

2014年12月500系W1編成の先頭と共に元V編成の100系グランドひかり先頭博多総合車両所から京都博物館展示の為に搬送された。

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