カウンターテナーとは、変声期を過ぎた男性が、裏声、頭声などを使って女性域に相当する高音域を歌うこと、またその歌手である。カウンターテノールとも言う。
中世のヨーロッパでは教会で女性が歌う事を禁じており、
ソプラノ、アルトの高音域は変声前の少年によるボーイソプラノが担当していた。
しかし響きが弱く、また体力的に長時間の歌唱ができない少年に代わって
成人男性が裏声で女性域を担当する事が始まった。これがカウンターテナーの始まりである。
しかしその後カストラート(変声前の男児を去勢し、少年の高音を保ったまま大人になった歌手)
が登場した事により、カウンターテナーは徐々に衰退し、
イギリスの聖歌隊で細々とその伝統が守られるにとどまる。
その後人道的理由からカストラートが衰退、消滅した後も、戦争の動乱などもあり
カウンターテナーは長らく日の目を見なかったが、第二次大戦後、
イギリス人カウンターテナー歌手のアルフレッド・デラーの登場により再び世界に認知され始める。
その後様々なカウンターテナー歌手が登場し、演奏界やオペラなどで
その歌声を聴く機会が非常に増えた。
日本では1997年のアニメ映画「もののけ姫」の主題歌を担当した米良美一により
世間にカウンターテナーの存在を知らしめたと言える。
ちなみにカウンターテナーの声域は主に女性のアルト〜メゾソプラノであるが、
稀に去勢せずともソプラノの音域まで発声可能な男性歌手も存在する。
そのような歌手はソプラニスタと呼ばれ、一般のカウンターテナーとは区別される場合が多い。
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最終更新:2025/03/26(水) 00:00
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