グリンゴとは、
である。ここでは2について記載する。
反日感情が渦巻く独裁政権の途上国を舞台に、海外から見た高度経済成長期の日本人をテーマとする社会派漫画。
手法としては何より枠線をフリーハンドで描く大胆さが目に付く。
手塚の大人向け漫画の到達点のような作風だが、他の晩年の二作品『ルートヴィヒ・B』や『ネオ・ファウスト』と同じく作者の死によって未完に終わった。
2002年に手塚治虫風の絵柄でパロディを描いていることで有名な田中圭一が後日譚的な作品である「グリンゴ2002」をトラウママンガマガジンで発表している。但し、ストーリーの時系列はかなり先の事を描いており、原作最終話の相撲大会の直接的な続きは未だ誰も作ってはいない。
南米リド共和国の商業都市カニヴァリアに進出した日本の大手商社・江戸商事。
都心部に構える支社に新支社長として赴任した日本人(ひもとひとし)は、頑固な地主から莫大な鉱脈が眠る土地を買い取るべく算段を立てるも、まもなく社内の派閥争いの影響で情勢が不安定なサンタルナ共和国のエセカルタに左遷させられてしまう。
そこは政府が機能していない差別と貧困、暴力が蔓延る最貧国だった。
日本人 (ひもと ひとし)
本社専務の懐刀として人事異動で南米に降り立った35歳のエリート商社マン。背が低くメガネを掛け、短髪を後ろに反り返している。昭和22年6月17日生まれ。出身は茨城。元力士志望という異色の経歴の持ち主で見た目からは想像がつかないほどの怪力を誇る。普段は冷徹だが相撲観戦中は子供のように大はしゃぎする。葉巻の愛好家。外国人からは「親指トム」という蔑称で呼ばれることがある。鬼外曰く「商売の業に取りつかれた人間」。
アントニオ・アルバレス
リド共和国に日本の四倍の広さの土地を持つ大地主。高飛車で日本人が嫌い。秘密塀の写真に写った姿から元ナチス親衛隊メンバーであることが察せられる。
エレン
日本国籍を有するフランス系カナダ人で日本人の妻。滅私奉公主義の金髪白人。俯瞰的な視点の持ち主で、作者の代弁者としての役割を担っている。
熊谷
カニヴァリア副支社長。実は隠れ常務派で虎視眈々と支社長の座を狙っている。
鬼外カズ
江戸商事エセカルタ支社のノリが軽いドライバー。元は反政府ゲリラの一員だったがリーダーと女で揉めて抜けた。
ホセ・ガルチア
反政府ゲリラの打算的なボス。鬼外とは一人の女を取り合った仲。
近藤
「カニヴァリア・ジャーナル」の記者。細目でネクタイを締めた出っ歯、おまけに巻き込まれ体質と主人公以上に日本人っぽい描かれ方をしている。学生時代は科学欄の記者を志していた。
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最終更新:2025/03/16(日) 17:00
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