グリンゴ 単語

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グリンゴ

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グリンゴとは、

  1. スペイン語でよそ者をスラングメキシコでは特にアメリカ白人を小馬鹿にするのに使用される。
  2. 手塚治虫が『ビッグコミック』で連載していた漫画
  3. 2018年洋画『グリンゴ/最強の悪運男』。

である。ここでは2について記載する。

概要

手塚治虫が病にせながら執筆した最晩年の作品。

反日感情が渦巻く独裁政権の途上舞台に、海外から見た高度経済成長期の日本人テーマとする社会漫画

手法としては何より線をフリーハンドで描く大胆さがに付く。

手塚大人向け漫画の到達点のような作だが、他の晩年の二作品『ルートヴィヒ・B』や『ネオ・ファウスト』と同じく作者の死によって未完に終わった。

2002年手塚治虫の絵柄でパロディを描いていることで有名な田中圭一が後日譚的な作品である「グリンゴ2002」をトラウママンガマガジンで発表している。但し、ストーリー時系列はかなり先の事を描いており、原作最終話相撲大会の直接的な続きは未だも作ってはいない。

あらすじ

南米リド共和の商業都市カニヴァリアに進出した日本の大手商社江戸商事

都心部に構える支社に新支社長として赴任した日本人(ひもとひとし)は、頑固な地から大な鉱脈が眠る土地を買い取るべく算段を立てるも、まもなく社内の閥争いので情勢が不安定なサンタルナ共和のエセカルタに左遷させられてしまう。

そこは政府が機していない差別貧困暴力が蔓延る最貧だった。

主な登場人物

日本人 (ひもと ひとし)
本社専務の懐として人事異動で南米に降り立った35歳エリート商社マン。背が低くメガネを掛け、短を後ろに反り返している。昭和22年6月17日生まれ。出身は茨城。元力士志望という異色の経歴の持ちで見たからは想像がつかないほどの怪力を誇る。普段は冷だが相撲観戦中は子供のように大はしゃぎする。葉巻外国人からは「トム」という蔑称で呼ばれることがある。く「商売の業に取りつかれた人間」。

アントニオアルバレス
リド共和日本の四倍の広さの土地を持つ大地高飛車日本人が嫌い。秘密塀の写真に写った姿から元ナチス親衛隊メンバーであることが察せられる。

エレン
日本国籍を有するフランスカナダ人で日本人の妻。滅私奉義の金髪白人俯瞰的な視点の持ちで、作者代弁者としての役割を担っている。

熊谷
カニヴァリア副支社長。実は隠れ常務で虎視々と支社長の座を狙っている。

カズ
江戸商事エセカルタ支社のノリが軽いドライバー。元は反政府ゲリラの一員だったがリーダーと女で揉めて抜けた。

戸隠美穂
エセカルタスパイ活動に勤しむ節操な悪女

ホセガルチ
政府ゲリラの打算的なボス外とは一人の女を取り合った仲。

近藤
カニヴァリアジャーナル」の記者。細ネクタイを締めた出っおまけに巻き込まれ体質と主人公以上に日本人っぽい描かれ方をしている。学生時代は科学欄の記者を志していた。

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