シュマリとは、『ビッグコミック』にて1974年6月号から1976年4月号まで連載された手塚治虫のマンガである。
連載はそこそこ長く続いたものの手塚作品の中ではマイナーな部類と言って差支えないだろう。
北海道原野をさすらうシュマリという右手に包帯を巻いた男がいた。
妻を間男に奪われたことでこの地へと渡ったシュマリは、その剛腕で敵を増やしながらも未開地を開拓してゆく。
シュマリ
主人公。妻を寝取られたことで東京から北海道に渡って来た強情で凄腕の野生児。粗野だが人を惹きつける何かを持つ。和人だがアイヌの族長からアイヌ語の名前を授けられて以来、シュマリと名乗る。右手に包帯を巻いているのは殺人衝動を抑えるため。五稜郭の軍用金を巡る騒動で莫大な砂金を得るが、後にそれが火種となる。
太財峯
弥十と弥七の妹。妙と瓜二つな跳ねっ返り。様々な苦悩の後シュマリの二番目の妻となり、彼との間に子を設ける。
ポン・ション
アイヌ語で「小さなウンコ」と呼ばれる捨て子。赤ん坊のころから酒が大好き。わけあってシュマリと暮らすようになり彼を父と慕う。
太財弥七
太財家のクレバーな次男。太財家の中では唯一出会った当初からシュマリを気に入っていた。後に父が起こした炭鉱会社を継ぐ。裏主人公的な存在。
太財弥十
太財家の長男。気が短く愚鈍。シュマリに返り討ちにされたこともあり彼を逆恨みしている。
十兵衛
シュマリが集治監で出会った、只ならぬ殺気を孕む囚人。天然理心流の使い手であり、人斬りとして恐れられていた。料理や裁縫、大工仕事など数多くの技能を持つ有能。正体は新選組の土方歳三だとされる。
みだれ髪
疫病神と恐れられる南部馬。実は日本脳炎に罹っており数々の馬や人を不幸に追いやって来た。
華本要
郡書記官の職に就く男爵。敬虔なキリスト教徒。亭主を失くしてもなお災害に負けず懸命に生きるお妙に惹かれ彼女と結婚する。基本的には物腰穏やかな紳士だが、アメリカへ留学していたころに受けた人種差別がトラウマとなっており、時折り錯乱してしまうなどナイーブな一面も。西海岸で見聞を広めたこともあり、お妙が今まで出会った男達とは比べようもないほどの教養の持ち主だが同時にかなりの西洋かぶれ。
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最終更新:2024/12/18(水) 17:00
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