ピエール・ブーレーズ(1925~2016)とは、現代音楽の主にセリー(セリエル)音楽に傾倒していた作曲家であり、指揮者としても活躍した人物である。
シュトックハウゼン、ノーノと並ぶ三羽烏と呼ばれたセリー主義の第一人者で、ジョン・ケージに匹敵する現代音楽の重鎮。ダルムシュタット夏期現代音楽講習会の初期から活躍している第2次世界大戦後の現代音楽に属する人物では初期の世代にあたる。
オリヴィエ・メシアンにパリ音楽院で学ぶが中退、その後12音技法の主唱者だったルネ・レイボヴィッツの師事を受けヴェーベルンの音楽技法を推し進めたセリー主義を確立させた。彼のピアノソナタ第2番が「燕尾服で演奏できる最後のピアノソナタ」とも呼ばれるほど、ポリーニなど従来のクラシック音楽の演奏家にもかろうじて取り上げられる人物ではあるが、その前衛性は聞けばわかる通りで、「オペラハウスを爆破しろ」など過激な発言も多かった人物である。
一方セリー主義とは真っ向から逆をいく偶然性の音楽にも理解を示し、ピアノソナタ第3番はケージの影響を受けている。
作曲技法とは別に、詩人マラルメをしばしば取り上げたことも特徴である。
指揮者としても早くから活動し、ドビュッシーやストラヴィンスキーなど近代の音楽の指揮に定評がある。BBC交響楽団やニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務めるなど指揮者としても卓越した実力を持っていた。
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最終更新:2024/04/26(金) 00:00
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