マツリダゴッホ(Matsurida Gogh)とは、2003年生まれの日本の元競走馬・現種牡馬である。牡・鹿毛。
サンデーサイレンスのラストクロップにして、最後のGI獲得馬。
馬名の由来は冠名(マツリダ)+画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホから。
主な勝ち鞍
2007年:有馬記念(GI)、アメリカジョッキークラブカップ(JpnII)、オールカマー(GII)
2008年:日経賞(GII)、オールカマー(GII)
2009年:オールカマー(GII)
父サンデーサイレンス、母*ペイパーレイン、母の父Bel Boildeという血統。母*ペイパーレインの弟にナリタトップロードがいる。
2005年の夏の札幌でデビュー。そのデビュー戦を捲りで7馬身ちぎり圧勝。一躍大物と目されるが、その次走札幌2歳ステークスでアドマイヤムーンの前に6着敗戦。
その後、5ヶ月休養で皐月賞戦線は断念。クラシックの目標をダービーに絞って2006年3月に復帰。500万条件をあっさり突破し青葉賞に向かったが、前を行った馬が1,2着に残る中、後方から突っ込んできたエイシンテンリューに差され4着。ダービーも断念と相成った。(ノ∀`)アチャー
ダービーは断念し白百合ステークスに出走するが完敗。夏にデビュー戦圧勝した札幌で出直しとばかりに出走しここを快勝。菊花賞の優先出走権を取りにセントライト記念に向かうが、落馬競走中止。仕方なく1600万条件に向かいここを2戦で突破。
古馬となった2007年、年明けにアメリカジョッキークラブカップに挑戦すると捲りで4馬身差圧勝。この馬、右回りなら相当な強さなんじゃね?と皆が思い始めた。しかし日経賞では捲っていくがタイミングが早かったか失速し3着、その後も見せ場なく連敗。秋はオールカマーこそ得意の捲りで圧勝したのだが、天皇賞(秋)では同期のメイショウサムソンの圧勝を尻目に惨敗。ジャパンカップを回避して有馬記念に出走することになったが皆軽視していた。
同期のサムソンや、ウオッカ、ダイワスカーレットといった人気を吸う馬が多数いたこともあり、9番人気となった。ところがどっこい、年末名物・中山の荒れ馬場の中でも最も荒れている最内を軽やかに駆け抜け、外を回したダイワスカーレットを完封。見事グランプリホースとなった。
意外と思う向きもあったが、中山で落馬競走中止以外は6戦し4勝2着1回3着1回と抜群の成績を誇っていたことをみんな忘れ去っていたのが悪いのである。ウカツ!
この勝利で、彼には中山マイスターとか中山の魔王という尊称が与えられることになった。
その後、6歳の年末まで現役を続けたが海外遠征計画が練られたり立ち消えたり、遠征したり失敗したり、やっぱり大一番でコロリだったり、馬インフルエンザ禍に巻き込まれたり鼻出血起こしたり順調さを欠いたこともあったが、中山以外ではオープン馬並の成績しか残せなかった。
しかし中山では絶対的に強くオールカマー三連覇達成、日経賞圧勝などさらにマイスターとしての実績を積み上げた…が、有馬記念では捲り不発だったり無謀すぎる捲りをやって沈没したりして結果を残し切れなかった。それでも中山で順調に先行出来れば絶対的に強いという評価は揺るがず、人気も博した。
引退後は種牡馬入りした。日高で同時期に種牡馬入りした馬の中では人気のある方であり、順調なら2013年には彼の血を受けた子が、中山に帰って来るであろう。
通算27戦10勝、中山で12戦8勝。その他の競馬場では滞在競馬の札幌で新馬戦・条件戦で2つ勝っただけであり、遠征のある関西・海外で惨敗続きなのは遠征に弱いで説明がつかなくもないが、本拠地美浦に近く遠征のない今の日本競馬の中心である左回りの府中でもオープン馬としても怪しいレベル。
…とは言い過ぎにしろ実績はジャパンカップ4着位しかないのだが中山では父サンデーサイレンスの現役時代よろしく4コーナー回りながらぐんぐん加速し先頭に躍り出る競馬を、馬なりで鞭も入れずに斤量59キロを背負いながらやってのけるスーパーホースであった。
中山競馬場の中距離に限定すれば、互角に戦えそうな馬はやはり右回り、特に中山でのコーナリングのキレがスゴいシンボリルドルフくらいしか浮かばないレベルである。こんな極端な個性派、滅多にいない。子どもにもこの尋常ならざる極端な才が継承されるか…は分からないが、注目したいところである。
ちなみに、2013年新馬戦開始二週目で早速勝ち馬(マイネルギャルソン)を輩出したが、彼が勝ったのは府中である。あれ?お父さんと違う?
2020年現在、重賞勝ち馬は5頭いるが、中山の重賞を制したのはロードクエスト1頭のみである。あれ?
2023年の種付けシーズンを以て種牡馬を引退、生まれ故郷の岡田スタッドで乗馬となり余生を送る。
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
*ペイパーレイン Paper Rain 1991 栗毛 FNo.18 |
Bel Bolide 1978 栗毛 |
Bold Bidder | Bold Ruler |
High Bid | |||
Lady Graustark | Graustark | ||
Inyala | |||
*フローラルマジック 1985 黒鹿毛 |
Affirmed | Exclusive Native | |
Won't Tell You | |||
Rare Lady | Never Bend | ||
Double Agent | |||
競走馬の4代血統表 |
父サンデーサイレンスは説明不要の大種牡馬。
母ペイパーレインはアメリカで走り38戦6勝。
母父Bel Bolideは主にイギリスとアメリカで走り、ジムクラックS(英GII)、デルマー招待H(米GII)など28戦9勝(うち重賞5勝)。
掲示板
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最終更新:2025/03/29(土) 18:00
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