マーク・カヴェンディッシュとは、可哀想な子である。
通称はカヴ。ここら辺の人だとカベちゃん、壁皿(和訳→漢字化)、電話の人辺りが有名か。
ロードレーサーとしてはいわゆるスプリンターに属するライダー。キャリアはイギリス人らしくトラックレースからスタートしていて、2005年になんと20歳の若さでマディソン部門でアルカンシェルを獲得してしまう。その後2008年にもう一度マディソンでアルカンシェルを獲得するが、今となってはロードレースが専門になってしまったため全く取り上げられない、可哀想な子である。
2008年のツール・ド・フランスでは一般人でものぼれそうな獲得標高100m程度の4級山岳で集団からちぎれ最下位になってしまう事もある可哀想な子である。
さらには2009年のツール・ド・フランスでゴール前で道が狭くなってて、壁に当たらないように30cm進路を変えたら進路妨害と判定されてポイント剥奪&罰金を喰らう可哀想な子である。
はたまた2010年もちょっとシーズンインでつまずいたでカヴは終わったとか言われ、ガッツポーズが侮辱的だからとレースから除外され、仲間が押されてバランスを取るために頭をぶつけたら失格にさせられるなど可哀想な状況は続く。いつになったら彼は迫害から逃れるんだろう…。
とりあえず可哀想な面ばっか上げられるがはっきり言ってカヴは強い。たぶん強すぎるがために迫害されるのである。
まずプロとしてのルーキーシーズンである2007年にいきなりマキュアン会長を相手にして勝利。他に6勝を上げ、エネコツアーではポイント賞まで獲得。この時点でまず異常。
2008年も世界戦優勝に加え、ジロ・デ・イタリアで2勝、ツール・ド・フランスで4勝、他のレースでも2勝を上げるとかカヴのパワーはとどまる所を知らない。グランツール年間6勝は堂々の1位。
そして2009年もシーズンインからいきなり4勝、そして誰もが一度は勝ちたいレースの一つに上げるミラノ~サンレモでクラシック初勝利を上げる。そのままジロはチームタイムトライアルを含む4勝、ツールでは怒濤の6勝をカウントし2年連続でグランツール年間最多勝利を挙げる、他にも勝ちに勝ちまくり年間26勝(もちろんシーズン最多勝)。ガチで負けたのはアレッサンドロ・ペタッキとタイラー・ファラーの2人に1回づつという意味不明なパワーを見せつけた。
で、2009年のシーズンオフから歯茎の病気に悩んで、2010シーズン序盤ボロボロだっただけで酷い事言われまくったのは前述の通り…。
基本的にはトレインを作ってから、レンショーのリードアウトによってはじき飛ばされるような鋭い加速で相手をぶっちぎってゴールするのが一番のパターン。その加速能力はよく大砲で撃ち出されるかのごとくとか言われるほど。さらにはトラック出身らしく285mを全力で駆け抜けた事もある。基本的に100mしか持たないと言われる全力疾走をこの距離で出来るのがまた意味不明。
で、昔のペタッキのようにレンショーのサポートが無ければ勝てないのかと言えばそれは違う。他チームのトレインに無賃乗車して勝った事もあり、タイミングさえ間違えなければ、どんな状況でも加速能力ですべてをぶち抜く破壊力を持っている。
ガッツポーズの達人。全ステージで違うガッツポーズしてるんじゃねーかとか噂されるほどパターン数には定評がある(逆に定評が無いのがBQNしかしないアルベルト・コンタドール)。
新城幸也が5位に入ってしまったために注目されない可哀想なカヴ…の跡地。
直前にスポンサーについたHTCにちなんで、優勝即電話をかける愉快なカヴの跡地。やはり可哀想なのである。
チームメイトが失格にされた悲しいカヴ、ちなみに過去2名ツールで頭突きをかました人が居るが2人とも罰金で済んでいる。
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最終更新:2025/12/10(水) 00:00
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