マーゲイとは (マーゲイとは) [単語記事]

マーゲイとは、動物の一種である。学名は「Leopardus wied ii」。哺乳類ネコ目(食肉目)ネコ科オセロット属。

概要

メキシコから南米大陸の密林地帯に生息する小型の野生ネコ。大きさは50㎝～80㎝・体重は3～9㎏で、イエネコよりもちょっと大きい程度。寿命は13～18年ほど。普段は単独で行動する。

黄褐色や灰褐色の体毛には黒い斑模様で彩られており、外見は同じ地域に生息するジャガーやオセロットと似ている。特にオセロットとは非常に外見が酷似している。マーゲイの方がオセロットより身体が小さく・小顔で・目が大きい。

夜行性で、大きな目のおかげで夜間でも獲物をはっきり視認・捕獲可能。1日の多くを樹上で過ごし、獲物ももっぱら木の上で捕食するが、時々地上でも狩りをする。様々な肉食哺乳類の中でも特に樹上生活に特化した能力を得ており、木の幹に沿って頭から垂直に降りる事や、後ろ足で気にぶら下がり前足でモノにつかまる事が出来る。また、足首は180度回す事が出来る。長い尻尾は樹上の狭い足場でバランスを取るのに役立つ。高い跳躍力は木から木へと飛び移るために獲得した特技。

ジャガーやオセロットも木登りが得意だが、柔軟さや体の小ささもあってこれら2匹よりも抜群に樹上生活が上手い。

生態調査により、マーゲイはエサとなる対象動物の声を真似る事で獲物を誘き寄せるという報告が知られている。声真似が出来るという事は聞いた声・音を学習するという事で、動物では人間の他にはスズメやクジラ・イルカなどの極僅かの種類にしか確認されてない。この報告が正しければマーゲイは数少ない音声学習出来る動物の1つという事になる。