モンテディオ山形とは、山形市、天童市、鶴岡市を中心とする山形県全県を本拠地とするプロサッカークラブである。
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チームの前身は1984年に創部されたNEC山形サッカー部。1999年よりJリーグに加盟し、2009年に初めてJ1リーグに昇格している。
チーム名の由来はイタリア語の「山(MONTE)」と「神(DIO)」を合わせた造語。
ユニフォームはホームが青と白の縦じま。アウェーが黄色。
ホームスタジアムはNDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園陸上競技場=天童市)。
マスコットはディーオ(カモシカ)とモンテス(岩石)。
2013年まではJリーグ唯一の「社団法人」であり、財政的に赤字が許されず(積立金の取り崩しを行ったことはある)、県内にメインスポンサーとなれる大企業が無いため、資金力に難を抱えている。そのためかスポンサーには「山形『つや姫』『雪若丸』ブランド化戦略推進本部」「平田牧場」「でん六」など特色豊かな企業が並ぶ。
前身は1984年創部のNEC山形。1994年旧JFLに加盟、1996年に現在のチーム名に改称、1999年よりJリーグに加盟。
1999年に設立されたJ2リーグに当初から加わる。前ベルマーレ平塚監督の植木繁晴を監督に迎えるが、中位の7位に終わる。柱谷幸一監督就任1年目の2001年には、最終節まで2位に入っていたが、最終節を90分で勝ち切れず、逆に後半ロスタイムに勝ち越しゴールを決めた東北のライバル・ベガルタ仙台に逆転昇格を許している。
その後もライバルクラブが次々とJ1に昇格する中、中位に終わることもあるなど何度も苦汁をなめてきた。しかし、小林伸二監督を迎えた2008年にリーグ戦では豊田陽平と長谷川悠の若手2トップの活躍もあって2位で終え、悲願のJ1昇格を達成。J2初年度参加10チームの中では9チーム目のJ1昇格となった。
初めてJ1に昇格して迎えた2009年は、シーズン前に評論家のほとんどが最下位と予想していたが、開幕戦のジュビロ磐田戦に6-2で圧勝し、サッカーファンを驚かせた。その後、夏場以降に得点力不足に陥るも(リーグ戦での得点はジェフ千葉と並んでJ1で2番目に少ない32得点)、組織的な堅い守りでコツコツと勝ち点を稼ぎ、さらにこの年J2に降格することとなった柏レイソル、大分トリニータ、ジェフ千葉の3チームに負けなかったこと(4勝2分)も大きく、見事にJ1残留を果たした。ホーム最終戦では理事長が挨拶で前述の下馬評を引き合いに出し、「ざまぁ見やがれってんだ!」と絶叫、サポーターからの拍手喝采を浴びた(関連動画参照)。翌2010年も地道に勝ち点を積み上げ、2試合を残してJ1残留を確保、順位を2つ上げて13位でフィニッシュとなった。
しかし2011年は序盤から怪我人が続出したり、新外国人がろくに活躍しないまま4月で退団するなど呪われているとしか思えない程に災難が続き、成績は低迷。序盤から連敗し続けていたアビスパ福岡にも順位を抜かれ、最下位でJ2に降格。シーズン終了後、小林監督は退任。
再びJ2に戻った2012年だったが、降格に伴い主力の多くが退団。監督に奥野僚右、ヘッドコーチに相馬直樹という鹿島アントラーズコンビで昇格を目指すが、2年連続で10位と苦戦。
2014年は前身のNEC山形時代から16年ぶりにチーム復帰となる石﨑信弘が監督に就任。シーズン中盤戦までは注意を彷徨っていたが、第30節から3バックに変更したことが転機となり勝ち星を重ねて最終的に6位に入り、J1昇格プレーオフ進出を果たす。プレーオフでは準決勝で磐田を、決勝でジェフユナイテッド千葉をそれぞれ破り、下剋上を果たす形で優勝。4年ぶりのJ1復帰を果たす。
また、この年の天皇杯では東北勢としては1933年以来となる決勝進出を果たす。決勝でガンバ大阪に敗れたものの、J2所属ながら準優勝という快挙を果たす。
この年から運営が株式会社に移行し、株式会社モンテディオ山形が発足。
J1での戦いとなった2015年は開幕後に守備陣に怪我人が続出する悪夢のようなスタートとなる。ただ問題だったのは手薄になったような守備よりも攻撃陣のほうで、得点力不足が続き勝ち切れない試合が続いていた。2ndステージからはリスクを背負って攻撃に出る戦いを採用するが、そのことで守備に綻びが見え始める。結局1stステージ第18節以来18試合未勝利が続き、残り2試合を残して1年でのJ2降格が決定。
J2に舞台を移した2016年はチーム史上ワーストの成績となるJ2・14位に終わる。しかも11月に所属選手の中村隼が児童買春などの罪で逮捕される不祥事が起き、最悪のシーズンとなった。その後も2017年は11位、2018年は12位と中位に終わり、J1復帰から遠ざかっていた。2018年の天皇杯はJ1連覇中の王者川崎フロンターレ相手に番狂わせを起こし、ベスト4まで進出している。
2019年は前半戦は好調を維持し、首位でシーズンを折り返す。しかし、後半戦に入ると負けが先行するようになってしまう。第38節の時点では自動昇格圏の2位に残っていたが、最後の4試合で連敗するなど失速してしまい、最終的に6位でJ1昇格プレーオフへ回る。
プレーオフでは1回戦で3位の大宮アルディージャに勝利するが、2回戦で徳島ヴォルティスに敗れ、J1昇格を逃す。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕直後から約4ヶ月余り中断した2020年は得点力不足で勝てない時期が続き、前半戦終了時点では5勝8敗8分けの17位となった。後半戦になるとヴィニシウス・アラウージョが10月以降の19試合で13得点と大暴れしたことでプレーオフ進出が狙える位置まで浮上したが、結局7位で終了。
2021年は前年と同じく9節の時点で20位に低迷。これを受けて前清水エスパルス監督のピーター・クラモフスキーが監督に就任。後半戦は7連勝を記録するなど昇格争いに加わるまで浮上。しかし、終盤戦になると勢いは失速し、2年続けて7位となる。
シーズン終了後、山形市出身のデザイナー、奥山清行氏によるリニューアルされたロゴとエンブレム、イニシャルロゴが発表される。
2022年は例年通り開幕当初はもたつくが、9節以降は9試合負けなしを記録するなど勝ち点を積み重ね、前半戦を5位で終える。しかし、中盤戦に入って主力に怪我人が続出する不運に見舞われると、順位は二桁まで転落する。それでも怪我人の復帰後に調子を取り戻し、最終節では6位徳島との直接対決に完勝し、逆転でプレーオフ圏の6位に滑り込む。
J1昇格プレーオフでは1回戦で3位・岡山を3-0で下すが、2回戦では4位・熊本と引き分け、規定により敗退となる。
2023年は開幕2連勝後、5連敗と泥沼に嵌り、4月2日にクラモフスキー監督を解任。コーチの渡邊晋が後任となるが、その後も連敗は止まらず、クラブワースト記録の8連敗を喫し、一時は21位まで順位を落とす。だが、5月以降はチアゴ・アウベスの6試合連続ゴールの活躍もあって2度の5連勝を飾るなど調子を取り戻し、プレーオフ圏争いに加わるようになる。最後の5試合ではシーズン3度目の5連勝で締め、最終的に5位でレギュラーシーズンを終え、2年連続でのプレーオフ進出を果たす。
J1昇格プレーオフ準決勝では4位清水エスパルスを相手にスコアレスドローに終わり、前年と同じく規定により敗退。J1昇格を逃す。
2024年は開幕連勝のあと3連敗、その後も勝ち負けを交互に繰り返すなど波に乗れず、5月にも3連敗を喫し、第16節終了時点で16位と低迷。前半戦を14位で折り返すなど、昇格戦線から程遠い場所にいた。だが、この年ももはや恒例行事のように夏場になった調子を上げていく。終盤戦に入ると、7月に加入したディサロ燦シルヴァーノがゴールを量産して起爆剤となり、脅威の追い上げで昇格プレーオフ圏内に躍り出る。最終節ではジェフ千葉との直接対決に4-0で圧勝したことでクラブ新記録となる怒涛の9連勝で4位に入り、3年連続でプレーオフに進出。
ホームに5位岡山を迎えてのJ1昇格プレーオフ準決勝だったが、最終節から3週間の期間を挟んだこともあってリーグ終盤の勢いを持続できずに0-3で完敗。またもJ1昇格を果たせなかった。
施設面では恵まれているため、若手の育成に定評があるが、育てた選手が他チームに流出するのが悩みの種。また、石崎信弘、柱谷幸一、鈴木淳、樋口靖洋とJリーグ監督未経験者の発掘にも定評がある(未経験者以外を雇うお金がないという説もある)。
ホームスタジアムは車で行かない限り交通の便も悪く、あまり見やすいスタジアムではないが、場内の飲食は充実している。特に評判がいいのが山形名物の芋煮と、対戦相手によって具材が変わる「炎のカリーパン」。
ベガルタ仙台とのみちのくダービーの熱さは必見であり、2010年、翌11年はベガルタのJ1復帰と共に舞台をJ1に移して行われた。2010年は互いにホームで勝利と星を分け合ったが、山形のホームでは20,231人を動員(ちなみに収容人数は20,315人となっている)し、かつてない盛り上がりを見せた。
J2・6位で出場権を得た2014年のJ1昇格プレーオフ・準決勝ではジュビロ磐田と対戦。1-1の同点のまま試合は終盤に差し掛かり、このままで終了すると規定によって順位が下の山形が敗退となる中、後半アディショナルタイムのショートコーナーでなんと攻めあがっていたGK山岸載宏がヘディングシュートを決める劇的な逆転勝利を飾る。この勢いでチームは4年ぶり2度目のJ1リーグ昇格を果たす。
背番号 | Pos. | 国籍 | 選手名 | 生年月日 | 加入年 | 前所属 | 備考 |
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- | 監督 | ![]() |
渡邉晋 | 1973.10.10 | 2023 | モンテディオ山形 コーチ | |
1 | GK | ![]() |
トーマス・ヒュワード=ベル | 1997.3.11 | 2025 | ウェスタン・ユナイテッドFC | 【完】 |
2 | DF | ![]() |
吉田泰授 | 2000.4.21 | 2022 | 山梨学院大学 | |
3 | DF | ![]() |
熊本雄太 | 1995.7.18 | 2018 | アビスパ福岡 | |
4 | DF | ![]() |
西村彗祐 | 1998.2.19 | 2023 | 大宮アルディージャ | |
5 | DF | ![]() |
安部崇士 | 1997.7.15 | 2024 | 徳島ヴォルティス | |
6 | DF | ![]() |
山田拓巳 | 1989.11.25 | 2008 | 市立船橋高校 | 【H】 |
7 | MF | ![]() |
高江麗央 | 1998.6.27 | 2023 | FC町田ゼルビア | |
8 | MF | ![]() |
小西雄大 | 1998.4.18 | 2022 | 徳島ヴォルティス | |
9 | FW | ![]() |
高橋潤哉 | 1997.5.28 | 2019 | 福島ユナイテッドFC | |
10 | MF | ![]() |
氣田亮真 | 1997.8.12 | 2024 | ベガルタ仙台 | |
11 | FW | ![]() |
藤本佳希 | 1994.2.3 | 2022 | 愛媛FC | |
13 | MF | ![]() |
野嶽寛也 | 2000.12.3 | 2025 | 鹿児島ユナイテッドFC | 【完】 |
14 | MF | ![]() |
坂本亘基 | 1999.1.19 | 2024 | 横浜FC | |
15 | DF | ![]() |
川井歩 | 1999.8.12 | 2022 | レノファ山口FC | |
16 | GK | ![]() |
長谷川洸 | 1995.5.16 | 2021 | 東京ヴェルディ | |
17 | MF | ![]() |
加藤千尋 | 1998.12.15 | 2024 | ベガルタ仙台 | |
18 | MF | ![]() |
南秀仁 | 1993.5.5 | 2017 | 東京ヴェルディ | |
19 | DF | ![]() |
岡本一真 | 2003.9.19 | 2024 | ザスパクサツ群馬 | |
20 | MF | ![]() |
吉尾海夏 | 1998.6.28 | 2025 | 済州ユナイテッドFC | 【完】 |
21 | MF | ![]() |
田中渉 | 2000.9.23 | 2025 | 鹿児島ユナイテッドFC | 【復】 |
22 | DF | ![]() |
城和隼颯 | 1998.8.15 | 2024 | ザスパ群馬 | |
23 | FW | ![]() |
大森真吾 | 2001.2.9 | 2025 | ギラヴァンツ北九州 | 【レ】 |
25 | MF | ![]() |
國分伸太郎 | 1994.8.31 | 2021 | ギラヴァンツ北九州 | |
31 | GK | ![]() |
寺門陸 | 2002.11.23 | 2025 | 横浜F・マリノス | 【完】 |
32 | GK | ![]() |
上林大誠 | 2006.2.21 | 2024 | モンテディオ山形ユース | 【H】 |
33 | DF | ![]() |
千葉虎士 | 2005.12.27 | 2023 | モンテディオ山形ユース | 【H】 |
42 | MF | ![]() |
イサカ・ゼイン | 1997.5.29 | 2023 | 横浜FC | |
55 | FW | ![]() |
堀金峻明 | 2002.12.25 | 2024 | 関東学院大学 | 【卒】 |
71 | MF | ![]() |
中村亮太朗 | 1997.9.27 | 2025 | 清水エスパルス | 【完】 |
88 | MF | ![]() |
土居聖真(C) | 1992.5.21 | 2024 | 鹿島アントラーズ | |
90 | FW | ![]() |
ディサロ燦シルヴァーノ | 1996.4.2 | 2024 | 湘南ベルマーレ | |
99 | FW | ![]() |
ベカ・ミケルタゼ | 2002.12.25 | 2025 | 光州FC | 【完】 |
- | GK | ![]() |
佐藤陸斗 | 2008.10.25 | 2025 | モンテディオ山形ジュニアユース村山 | 【2】 |
- | DF | ![]() |
齋藤大地 | 2007.5.30 | 2025 | モンテディオ山形ジュニアユース庄内 | 【2】 |
※備考欄は【完】=完全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別指定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手
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国籍 | 監督名 | 在任期間 | 備考 |
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石﨑信弘 | 1996年~1998年 | |
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植木繁晴 | 1999年~2000年 | J2参入(1999年) |
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柱谷幸一 | 2001年~2003年 | |
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鈴木淳 | 2004年~2005年 | |
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樋口靖洋 | 2006年~2007年 | |
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小林伸二 | 2008年~2011年 | ・J1昇格(2008年) ・J2降格(2011年) |
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奥野僚右 | 2012年~2013年 | |
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石﨑信弘 | 2014年~2016年 | ・J1昇格(2014年) ・J2降格(2015年) |
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木山隆之 | 2017年~2019年 | |
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石丸清隆 | 2020年~2021年4月 | |
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佐藤尽 | 2021年4月~5月 | 暫定監督 |
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ピーター・クラモスキ― | 2021年5月~2023年4月 | |
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渡邊晋 | 2023年4月~ |
掲示板
51 ななしのよっしん
2016/11/02(水) 05:19:55 ID: SHP0b4Gbar
52 ななしのよっしん
2019/12/09(月) 19:36:38 ID: 3ajmSxhM56
今年のJ1参入PO2回戦にて、松本山雅FCのロゴを誤表示されたという珍事が起きた(後にホームの徳島側が謝罪)。
モンテディオ山が・・・
53 ななしのよっしん
2023/02/23(木) 10:50:22 ID: 5rNLkpe0yj
本拠地が寒冷地&豪雪地故に、毎年ホーム開幕戦が他より遅めに組まれる特徴がある
ブラウブリッツ秋田も恐らく同様
コンサドーレはドームがあるので無問題
提供: Pyun Pyun
提供: エリン公
提供: 子子子koneko
提供: ラリックマ
提供: しつね
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/22(土) 07:00
最終更新:2025/03/22(土) 07:00
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