ヴォイニッチ文字とは (ヴォイニッチモジとは) [単語記事]

ヴォイニッチ文字(Voynich characters)とは、未解読文書の1つであるヴォイニッチ手稿の大半ページ中に記されている文字と思しき一連の記号群に対する呼称である。

概要

ヴォイニッチ文字はその種数と形容からアルファベットの一種ではないかと予測されており、それ故ヴォイニッチ・アルファベットなどの名称で呼ばれている。

どのように分類されるかは諸説あるが、大凡20数種類あるものとされ、大文字・小文字の区別はなされていないと考えられている(この区分があるとする説もある)。またアルファベットであった場合どれが母音・子音なのか判別せねばならないが、無論未解明のままであり、またヘブライ文字のように子音文字のみで構成されるような言語である可能性も否定できない。

ヴォイニッチ文字はこれが果たして特定の言語体系に従って表記されたものなのか、独自の文字体系なのか単にアルファベット等既存の文字体系の異体化といった類のものであるか、等が未だ一切不明である。そのためPC上でもUnicodeを始めとする文字コードには登録されていない(今後絵文字記号として登録される可能性はある)が、有志によりヴォイニッチ文字とアルファベットの各文字に一応の対応をつけ、変換によってこれらをソフト上で書き表せるオリジナルフォントが配布されている。