全身性エリテマトーデス 単語

14件

ゼンシンセイエリテマトーデス

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
医学記事 ニコニコ大百科 : 医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

全身性エリテマトーデスとは、自己免疫疾患のひとつである。英名の略称である「SLE」と呼ばれることも多い。

概要

あまり聞きなれない病名かもしれないが、関節リウマチなどと並ぶ代表的な自己免疫疾患の一つであり、患者数は全で4万人にものぼる。若い女性に多く発症し、糸球体腎炎や心膜炎など全身の臓器に炎症が生じるという炎症性の症疾患。その他、皮膚が過敏になり日光に当たれなくなる、顔面に斑が生じる、強い倦怠感、中枢神経病変、関節痛などといった症状もみられる。マイケル・ジャクソンも発症していたという。

発症には遺伝要因や環境要因などが関わっているとされ、原因は詳しく解明されていない。女性に多かったり妊娠出産で悪化したりする点から性ホルモンが関わっているとも考えられている。

血球や血球など各種血液成分が減少してしまうため、これを検基準として使うことが多い。また自分を攻撃するための自己抗体が産生されているので、それを測ったりもする。特に「抗Sm抗体」や「抗ds-DNA抗体」という抗体が全身性エリテマトーデスではよく見られるため、この値が重要視される。

治療

治療は基本的にステロイド剤を飲み続けて炎症を抑えることで行われる。

治療法の確立されていない時代は死に至る病として恐れられていたが、現在ステロイド剤が登場したことでかなり症状を抑えることができるようになっている。といってもあくまで「症状を抑える」だけであり、根治させる方法はまだ確立していない。全身性エリテマトーデスの「原因がよく分かっていない」というのが大きな理由である。

ステロイド剤の副作用により骨粗鬆症高脂血症高血圧糖尿病、浮腫(むくみ)、精症状などが起こることがあるため、可な場合はステロイド剤の減量などで対処する。この病気においてステロイド剤は「一生ずっと飲み続ける」ことが基本であり、飲むのを止めたり別のを用いる方が悪として強いとされている。

ステロイドが効かない、副作用がひどいが減量させることが難しい場合などは免疫抑制剤を併用することがある。

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
踊ってみた[単語]

提供: 影武者

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 17:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 17:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP