出羽(列車)

出羽とは、国鉄→JR東日本で運行されていた列車名である。

概要

当時唯一の奥羽本線夜行急行津軽は、青森県・秋田県・山形県から上京し就職する利用客が多かった為に出世列車と呼ばれる程に利用が多かった為に、その列車の山形県の利用者を救済する為に新庄駅発着の上野行列車が設定された。それが準急出羽である。しかし新庄駅発着時代は長くは続かず、新庄駅より先の陸羽西線経由酒田駅発着という変わった運行経路で廃止まで19年間運行されていた。

上越新幹線開業のダイヤ改正で急行列車としては廃止されたが、上野～秋田間を羽越本線経由で結んでいた急行鳥海が特急に格上げされる際に特急出羽に名称変更されている。

寝台特急出羽廃止前に上野駅から秋田駅を寝台特急で移動するには、仙台駅・横手駅経由のあけぼの、新潟駅経由青森駅発着の鳥海、当列車と三種類の違う列車名が選べた。

尚、団体臨時列車「越後号」には出羽を模したヘッドマークが使用されている事がある。

列車名の由来

秋田県の旧称である羽後国と山形県の旧称である羽前国の、分割前の名称である出羽国から。

変遷

奥羽本線出羽

1960年6月　上野～山形～新庄間に夜行準急出羽が設定される。

1961年10月　準急出羽は急行出羽に格上げされる。

1963年10月　運行区間を上野～新庄～酒田間に変更。

1982年11月　後述の特急出羽設定に伴い急行出羽廃止。

羽越本線出羽

1982年11月　上越新幹線開業のダイヤ改正で上野～新潟～秋田間の夜行急行鳥海の格上げで夜行特急出羽が設定される。
停車駅は上野 - 大宮 - 高崎 - 水上 - 新津（上りのみ） - 新発田（下りのみ） - 村上 - あつみ温泉 - 鶴岡 - 余目 - 酒田 - 遊佐 - 象潟 - 仁賀保 - 羽後本荘 - 秋田

1993年12月　上野～新潟～秋田間の夜行特急鳥海に吸収される形で夜行特急出羽廃止。

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関連項目

• 鉄道列車名一覧
• 奥羽本線・陸羽西線・羽越本線
• 24系客車