土日の体感時間

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土日の体感時間とは、平日と比べて土日の時間のほうが短く感じる現象のことである。

概要

社会人になると、仕事のある平日の時間は長く感じるが、せっかくの休みの土日は時間があっという間に過ぎてしまうように感じることが多い。
千葉大学大学院で「時間学」について研究する一川誠（いちかわまこと）教授によれば、時計の時間と人間の感じる時間とにはズレがあり、これは時間の「錯覚」とのことである。
心の中にある「心的時計」が、さまざまな要因によって進み方を変えるために、大人の時間は短く、子供の時間は長く感じられる。

時間が早く過ぎるように感じるのは体験する出来事の数が関係している。心的時間は認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる。
大人になると毎日がルーティーン化して、複数の出来事を「まとまったひとつの時間」として捉えているために時間が過ぎるのが早く感じる。
”時間の圧縮”を食い止めるには、楽しみながらディテールに注目することが有効である。

時間の感じ方は代謝と大きな関係があり、1日の中で身体の代謝は朝方低調な状態から夕方にかけてあがっていく。
代謝が落ちている時は心的時計はゆっくりになり、物理的時間があっという間に進むように感じる。
代謝が激しい時は心的時計も速くなるので、物理的な時間はゆっくり進むように感じる。
代謝が上がるには3時間ぐらい必要といわれているので、早起きした方が代謝の上がっている時間を長めにキープできる。

また、時間が圧縮される原因には以下のようなものがある。

・アルコールは興奮作用ではなく弛緩作用があるので、時間を短縮させてしまう効果があるので注意。
・ネットサーフィンは基本的には時間を圧縮する効果が強い。探す行為は集中するので時間を短くする傾向が強い。
・狭くて暗い空間は時間が早く過ぎると考えられている。

屋内でも屋外でも色々な場所へ出かけ、細かい気付きをたくさん得て、ひとつひとつが記憶に残るような充実した時間を過ごすことが大事である。