小田原市

小田原市とは、神奈川県西部の中心的都市である。

概要

神奈川県西部(西湘(せいしょう)地域)最大の市。人口は2009年時点で約20万人。微減傾向にある。
足柄平野の南端に位置し、東部は大磯丘陵、西部は箱根外輪山に続く山である。中央部はほぼ真平ら。
南には相模湾を臨み、晴れていれば遠く伊豆大島なども見える。
市の真ん中辺りを酒匂川(さかわがわ)が流れている。水道は大半がこの川からとっていて、水不足にはほとんど悩まされることがない。この辺で生まれ育つと「取水制限」「断水」はまず普通に聞く言葉ではない。むしろ数年に一回ほどの割合で酒匂川が増水して、電車が止まったり車や人が流されたりする。最近では2010年9月8日に発生。
南西から時計回りに真鶴町、湯河原町、箱根町(以上足柄下郡)、南足柄市、開成町、大井町、中井町(以上足柄上郡)、二宮町(中郡)と接している。

観光的には箱根や湯河原、伊豆に向かう客の踏み台でしかない(小田原駅前には東横イン、ルートインなどといった大手のビジネスホテルがないのもその影響といわれる)。そのため休日となると国道1号線・国道135号線は大渋滞。それでも自前の観光資源がないわけではない。小田原城、曽我梅林などがそうである。
商業、工業、農業、漁業などさまざまな産業がそこそこ栄えているうえに山、川、海など地形も変化に富んでいるため、小学校の社会科でテーマになることがあるらしい。
歴史的には、戦国時代の豊臣秀吉による小田原攻めが有名。ニコニコでは戦国系のゲーム動画が良く上がっている。

小田原中心部(小田原駅周辺)は大手デパートの相次ぐ撤退などにより寂れている。
逆に栄えているのは東海道線で東京よりにひとつ行った鴨宮駅周辺。といっても駅から徒歩15～30分ほどかかる所に各施設が点在。
詳細は「施設」の項へ。

道路

国道1号線：南部を横断している。
　箱根駅伝の小田原中継所があるのは風祭の鈴廣蒲鉾本店。
　通称「コクイチ」「イチコク」。

国道135号線：早川口交差点で1号線から分岐している。
　伊豆方面へはこちらから。通称「イチサンゴー」。

国道138号線：市内は全線で1号線と重複している。なので存在はあまり知られていない。
　御殿場、富士山方面へはこちらから。

国道255号線：東名・小田厚と1号線を結ぶ割ときれいな国道。飯泉までは酒匂川左岸を縦断している。
　その先(JRの線路をくぐったところから)は一方通行路もあり、どれが255号線か理解している者は少ないと思われる。通称「ニーゴーゴー」。

西湘バイパス：国道1号線のバイパス有料道路。特に下り線は最も海に近いところを走れるので人気。
　一方で波などの自然災害に弱く、2007年の台風では一部区間で崩落、通行止めとなった。

小田原厚木道路：実は国道271号線なのだが、そんなことは誰も気にしない。
　市内から東名高速にアクセスする道路のひとつ。通称「小田厚(おだあつ)」。

このほか、小田原箱根道路、箱根新道、箱根ターンパイク、真鶴道路のI.C.も存在する。
また、市内を通る県道はすべて「7」で始まる。(県道72号線など)。

鉄道

市内には5事業者の路線が走っており、秦野市(4駅)や平塚市(1駅)といった近隣の同程度の規模の町に比べ、18駅という圧倒的な駅数を誇る。御殿場線以外は小田原駅に乗り入れている。

►東日本旅客鉄道(JR東日本)　東海道線・湘南新宿ライン(小田原以東)
　熱海駅方面←－根府川駅－早川駅－小田原駅－鴨宮駅－国府津駅－→東京駅・大宮駅方面
　※ 湘南新宿ライン特別快速は鴨宮は通過です
　同社の国府津運輸区(国府津駅併設)・国府津車両センター(御殿場線国府津-下曽我間)も市内にある。

►東海旅客鉄道(JR東海)　東海道新幹線
　新大阪駅方面←－小田原駅－→東京駅方面
►同　御殿場線
　沼津駅方面←－下曽我駅－国府津駅→国府津駅方面

►小田急電鉄　小田原線(一般に小田急線。特急のみ箱根登山鉄道線と直通運転)
　小田原駅方面←小田原駅－足柄駅－螢田駅－富水駅－栢山駅－→新宿駅方面
　※10両の急行と快速急行は新松田駅まで止まりません（日中の快速急行は新松田駅で急行に種別変更し、開成駅にも停車）

►箱根登山鉄道　鉄道線(一般に箱根登山線。特急のみ小田急小田原線と直通運転)
　箱根湯本駅・強羅駅方面←－入生田駅－風祭駅－箱根板橋駅－小田原駅→小田原駅方面

►伊豆箱根鉄道　大雄山線
　小田原駅方面←小田原駅－緑町駅－井細田駅－五百羅漢駅－穴部駅－飯田岡駅－→大雄山駅方面

出身者

• 歴史上の人物
  • 二宮尊徳(二宮金次郎、銅像で有名。市内の小学校では必ず彼についての学習を行う)
• 政治家
  • 河野洋平 - 第71-72代衆議院議長(在職日数最長)
• 文化人・スポーツ関係・芸能人
  • 富野由悠季 -　ガンダムシリーズなどを手がけるアニメーション監督
  • 柳沢慎吾　- 俳優・タレント
  • 阿藤快　-　俳優・タレント
  • 夢枕獏　-　作家

出身ではないが、ゆかりのある人物

• 閑院宮載仁親王 - 小田原に別邸を構えていた帝国陸軍元帥
• 閑院宮春仁王 - 市内の小田原高等学校(当時は中学校)卒
• 吉田茂 - 小田原に別荘があった元首相
• 北原白秋 - 小田原に住んでいた時期のあった詩人・作詞家

小田原が舞台のアニメ・漫画・ゲームなど

• I'll
• 新世紀エヴァンゲリオン(根府川先生の件など。標識に「新小田原」などの表記も見られる)
• 火災調査官・紅蓮次郎(ドラマのみ。美津原＝小田原。ラストシーンは横浜が持ってってやがる)
• カイチュー！(西湘市＝小田原市、小田川高校＝小田原高校)
• MFゴースト

名所

• 小田原城
• 曽我の梅林

市内の企業など

主に印刷・食品・医薬品の企業が立地している。

本社所在

• 小田急車両工業(小田急グループ鉄道会社3社の車両の点検整備のほか、自家用車の車検もできる)
• 鈴廣(蒲鉾店)
• 小田原機器(バスの運賃箱は国内シェア6割以上と言われている)

本社以外の拠点・主要工場所在

• ライオン(小田原研究所・小田原工場。付近には歯磨き粉の匂いが漂っていることが・・・)
• 日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST小田原事業所。Google先生のサーバはここのHDDを使用している)
• 国立印刷局(小田原工場。あなたの財布の福沢さん、ここで作ったかもよ)
• 明治乳業(研究本部・小田原工場。ブルガリアヨーグルトの乳酸菌は空輸されてきたらここに運ばれ培養される)
• Amazon物流センター（お前らが注文したものがここから発送されるかもしれません。小田原駅西口よりバスがでている）
• ビジョナリーホールディングス(メガネスーパーの持株会社、旧本社所在地、店舗も市内に5つある)

商業施設

小田原駅周辺

EPO　西友・キャンドゥがあります
アプリ　3階にタワレコ、4階にアニメイト、5階にダイソーがあります
ドン・キホーテ　3階にたちばな書店があります

東口出て徒歩５分程度です(並んで建っています。黄色いのがEPO、青いのがアプリ、向かいがドンキ)。ダイヤ街通り商店街にあります。

そのアプリだが、2016年8月31日をもって閉店したためアニメイトも閉店…と思いきやジャンボーナックビルの地下一階に移転した。しかしタワレコは移転されなかった。実は2015年11月30日にタワレコ藤沢店が閉店しており、小田原市から最も近い店舗は静岡県の静岡店か横浜市の西武東戸塚店となってしまった…。

鴨宮駅～国府津駅周辺

　特にダイナシティ以外は公共交通機関が非常に不便なので自家用車等でのご来店をお勧めします(が、渋滞は覚悟してください)。
　いずれの店も大きな無料駐車場があるのでその辺は心配ありません。

ダイナシティ

• ダイナシティイースト
  • イトーヨーカドー・バーガーキング・キャンドゥ・パリミキ・伊勢治書店などがあります
  • 鴨宮駅南口1番バス乗り場から箱根登山バス「ダイナシティ行」小田原東郵便局前下車。日中毎時4本。
• ダイナシティウェスト
  • ロビンソン百貨店・スターバックスコーヒー・マクドナルド・和真・新星堂・無印良品・伊勢治書店などがあります
  • 鴨宮駅南口1番バス乗り場からバス「ダイナシティ行」終点下車。日中毎時4本。10時台～17時台は鴨宮駅南口1番バス乗り場からバス「矢作経由国府津駅行」または国府津駅2番バス乗り場からバス「矢作経由鴨宮駅行」ダイナシティ下車。毎時2往復。
• ダイナシティウォーク
  • TOHOシネマズ・フレッシュネスバーガー・ダイドースポーツクラブなどがあります
  • 鴨宮駅南口1番バス乗り場からバス「ダイナシティ行」小田原東郵便局前または終点下車。日中毎時4本。

シティモール

• シティモールクレッセ
  • クィーンズマートヤオマサ・TSUTAYA・ユニクロ・トイザらス・マクドナルドなどがあります
  • 鴨宮駅南口1番バス乗り場からバス「巡礼道経由国府津駅行」シティモール南下車または国府津駅2番バス乗り場からバス「巡礼道経由鴨宮駅行」シティモール南下車。ただし運行時間帯などから言って実用には向いていないため、フレスポを突っ切ってくるのがベスト。
• シティモールフレスポ
  • サブウェイ・ダイソー・ノジマ・SPORTS DEPOなどがあります
  • 鴨宮駅南口1番バス乗り場からバス「矢作経由国府津駅行」シティモール北下車または国府津駅2番バス乗り場からバス「矢作経由鴨宮駅行」シティモール北下車。日中は毎時2往復。

コロナワールド

映画館、ネットカフェ、ボウリング、ゲームセンター、温泉施設など。言ってみればただのシネコン。
交通アクセスはシティモールクレッセと同様。また2時間に1本の路線バスも乗り入れを開始した。
栢山駅や鴨宮駅よりコロナ行バスがでている。

合併

小田原市と隣接する南足柄市は予てより合併の計画があったが中々進まないでいた…のだが、ついに平成32年度中を目安に南足柄市が小田原市に編入される形で合併することを想定し進めていくことなった。ちなみに合併後の小田原市は2017年現在のデータで人口が県下8位、面積は政令指定都市の横浜市、相模原市、川崎市に次いで4位になるらしい…すげえや。
実は2007年から2010年頃まで県西2市8町が合併し一つの自治体になることを真剣に考えていた。もし合併していたら東の横浜、西の小田原になっていたかもしれない。

関連動画

ほか多数

関連項目

小田原市 公式	#odawara
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小田原駅	tvk
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