懇

懇とは、心がこもった、という意味の漢字である。

漢字として

常

懇

Unicode

U+61C7

JIS X 0213

1-26-9

部首

心部

画数

17画

音読み（常用）

コン

訓読み（常用）

ねんごろ

意味

まごころ、誠意のこもった、手厚い、求める、という意味がある。

〔説文解字〕の本字は𢡆で〔説文・巻十・新附〕に「悃なり」とある。

字形

形声。声符は豤。豤はイノシシが土を掘り返すという字。

音訓

音読みはコン（漢音）、訓読みは、ねんごろ、もとめる。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

語彙

懇意・懇願・懇志・懇書・懇親・懇切・懇談・懇望・懇諭・懇話

異体字

𢡆

Unicode

U+22846

部首

心部

画数

16画

貇

Unicode

U+8C87

JIS X 0212

63-1

部首

豸部

画数

13画

𧩺

Unicode

U+27A7A

部首

言部

画数

16画

𢢽

Unicode

U+228BD

部首

忄部

画数

16画

• 𢡆は、〔説文〕の本字。
• 貇は、〔正字通〕に懇と同じとある異体字。〔集韻〕に豤の異体ともある。JIS X 0212補助漢字。
• 𧩺は、〔字彙〕に懇の俗字とある字。〔正字通〕には𧨛の俗字とある。
• 𢢽は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。異構の字
• 簡体字は恳。