教科 単語


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教科とは、学校において、知識や技術が体系的に編成されたひとまとまりの分野をす言葉である。

概要

基本的には小学校中学校高校・特別支援学校で使われる言葉。

小学校中学校では「国語」や「算数」「数学」などの各授業の名前がそのまま教科として扱われることが多く、成績も教科ごとに出される。小学校低学年では漢字を学習していないため、「こくご」などひらがな表記される場合もある。

高校大学入試では「教科」は「科目」をまとめる上位の分類とされることが多い。例えば、高校の「数学」が教科の名前であれば、「数学Ⅰ」「数学A」などが科目(≒授業)の名前となり、授業の成績は科目ごとに出される。

ちなみに、現代での日本大学短期大学高等専門学校などの授業は「教科」には分類されず、各授業が「科目」として扱われる(教育学部や教職課程で各教科の導内容・手法について学ぶ授業はあるが、あくまで取得を免許の教科について学ぶ「科目」という位置づけである)。

小学校~高校、特別支援学校の教科の一覧

現行の内容(2020年2022年実施の学習導要領)について記載。また参考として1947年に初めて制定された学習導要領(試案)以降の変遷についても述べる(「修身」などの戦前科目については記載していない。もし追記できる方がいましたらお願いします)。

小学校

教科名 学年 備考
国語 - 「書写」は国語科の一部
社会 3年生~ 1991年までは全学年
算数 -
理科 3年生~ 1991年までは全学年
生活 ~2年生 1992年より低学年の理科社会を置き換える形で登場
音楽 -
図画工作 - 通称「図工
家庭 5年生~
体育 - 「保健」は体育科の一部
外国語 5年生~ 2020年より教科として登場。英語の履修が原則であり、通称「英語
道徳 - 特別の教科 道徳」として位置づけ
教科以外の教育活動:
  • 外国語活動」(3・4年生。2011年から2019年までは5・6年生)
  • 総合的な学習の時間」(3~6年生。通称「総合」だが、学校独自の名称を付与している場合もある)
  • 特別活動」(学級活動〈学活やホームルーム等〉、児童会活動、クラブ活動、学校行事)

道徳1961年から2017年までは教科外だったが、2015年(移行了は2018年)より「特別の教科 道徳道徳科)」という位置づけとなり、検定教科書も導入された。

かつて存在した教科

  • 自由研究」(1947年1950年
    扱う内容は「個人の興味力に応じた教科の発展としての自由な学習」「クラブ組織による活動」「当番の仕事や、学級要員としての仕事」の3種類。
    現在では当たり前に行われている、教科のにとらわれない学校裁量による課外活動の先駆けとなった(しかし実際には他教科の学習時間に充てられるケースが少なくなかったという)。
    昭和26年の学習導要領改訂にて教科以外の活動に改められ、教科としての自由研究止された。

中学校

教科名 備考
国語 「書写」は国語科の一部
社会 地理的分野・歴史的分野・公民的分野の3種類からなる。教科書は学年別ではなく分野別。
数学
理科 1分野(物理化学)、2分野(生物地学)からなる。教科書は学年別。
音楽
美術
保健体育 体育分野と保健分野からなる
技術・ 技術分野と庭分野からなる
外国語 英語の履修が原則であり、通称「英語
道徳 特別の教科 道徳」として位置づけ
教科以外の教育活動:
  • 総合的な学習の時間」(通称「総合」だが、学校独自の名称を付与している場合もある)
  • 特別活動」(学級活動〈学活やホームルーム等〉、生徒会活動、学校行事)

道徳1961年から2018年までは教科外だったが、2015年(移行了は2019年)より「特別の教科 道徳道徳科)」という位置づけとなり、検定教科書も導入された。

算数数学に名称が変わり、より抽的な内容を扱うようになる。また小学生で図画工作として扱われていた内容は、中学校では美術や技術で扱われる。小学校での体育は、中学校以降では「保健体育」となる。

技術科と家庭科は学習導要領では1セットの授業だが、教員免許としては別の教科として分かれているため、導する教員が異なる場合が多い。技術科の中でコンピュータなどの情報分野が扱われる。

なお保健体育は教員免許上も1セットである。保健単独の教員免許もあるが、こちらは養護教諭向けに用意されている(保健の免許だけで教員として登用されることはほとんどない)。

かつて存在した教科

高等学校(高校)

各学科に共通する教科

教科名 備考
国語 現代文古典など
地理歴史 地理日本史世界史など
公民 倫理政治・経済など
数学
理科 物理化学生物地学など
保健体育
芸術 音楽美術、工芸、書道など
外国語 英語の履修が原則
家庭
情報 2003年に新設
理数 専門学科用の教科に加え、2022年に共通教科にも追加
教科以外の教育活動:

各教科内の科目については「科目」の記事を参照。

選択科目が増えるため、年次によって学習しない教科も発生するほか、「理数」など最初から学習しない学校が多い教科もある。

中学校までの社会科は、高校では地理歴史科・公民科として制度上は分かれるが、こちらは免許を2つ持つ教員も多いためか兼任する場合もあり、普通高校でも2つ合わせて「社会科」と呼ばれることも多い。

芸術科は音楽美術書道、工芸に分かれ、教員免許も別。小中学校での「書写」に近い「書道」は高校では芸術科として扱われる。音楽美術書道のどれかを選択履修する学校が多く、工芸は設置されていない学校が多いと思われる。

外国語では英語を扱う学校が多いが、一部では中国語朝鮮語韓国語フランス語スペイン語ドイツ語が扱われる。

「理数」はに理数科や総合学科などの学科で開設されるが、「理数探究基礎」「理数探究」の2科目は「各学科に共通する教科」側に設定されており、普通科での開設も可である。

かつて存在した教科

主として専門学科において開設される教科

農業高校工業高校商業高校総合学科などで設置される教科。上と重複する情報、理数、体育、音楽美術については省略。また、外国語事実重複する英語についても省略

その他の高校の教科

仏教キリスト教系などの学校では、その宗教を扱う教科も置かれることがあり、僧侶祭、牧師などが来て講話をする場合もある(中高一貫教育学校では中等部にも置かれることもある)。

これ以外にも学校独自の教科が置かれることもある。

特別支援学校

特記のない場合、小学部・中学部・高等部とも基本的には普通校に準ずる教科が置かれている。教科外では「自立活動」という導領域が設けられている。

視覚障害者・聴覚障害者に対する高等部の専門教科の科目については「科目」の記事を参照。知的障害者に対する専門教科については、科目には分かれていない。

視覚障害者

高等部では専門教科として「保健理療」「理療」「理学療法」がある。

聴覚障害者

高等部では専門教科として「印刷」「理容・美容」「クリーニング」「歯科技工」がある。

知的障害者

上記と異なる教科名については下線。

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