副教科または実技教科(実技4教科)とは、中学校の教育課程における「音楽」「美術」「保健体育」「技術・家庭」の4教科を指す用語。
国語、社会、数学、理科、英語を「主要5教科」とした際の、その他の教科。これらの9教科には本来上下関係は存在しないが、定期試験対策や受験産業において「主」「副」に区分しがちな傾向を反映した呼称である。
こうした実技教科は小学校と高校にも存在するが、中学校に特有の事情として内申点が存在する。
内申点とは中学校での9教科の評定を表す点数のことで、高校入試の合格判定には当日試験の成績と内申点の両方が用いられる。つまり、入試に出題される5教科をいくら極めても、実技4教科の成績が低いと足を引っ張ってしまう。こうした背景から、受験対策の一環として「副教科の評定対策」「副教科の定期試験対策」が求められるようになった。
この内申点の計算方法は都道府県ごとに異なっており、中1~中3すべての成績を利用する県もあれば、中3だけの成績をもとに算出する県もある。さらに「5教科は内申:筆記=1:1で合算するが、入試で出題できない4教科では内申点を2倍して換算する」という都府県も多い。
もっとも極端なのは鹿児島県で、5教科の配点(内申10点+筆記90点)と足並みを揃える目的から4教科を内申100点換算で評価するため、結果として4教科の内申点が5教科の10倍になってしまう。
繰り返しになるが各教科間には本来上下関係がなく、各教科で学ぶ内容はその後の生活に役立つ点で優劣をつけることはできない。にもかかわらず「副教科」という屈辱的な名称が存在してしまっているのは、受験制度におけるある種の歪みの存在が原因だといえるだろう。
私立学校では学習指導要領に指定のない独自の教科(宗教など)を開講していることもあるが、内申点への影響がないこと、そもそも私立中学校から公立高校に進学する絶対数が少ないことなど前述の目的が存在しないため、副教科に分類されることはない。
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最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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