未完成 単語

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ミカンセイ

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未完成とは完成に至っていない状態のことである。

概要

未完成とは完成されてない状態のことである。開発中製作中・製造中で完成の予定がある場合と、お蔵入りになって完成の予定がない場合がある。文学作品などのシリーズ物の芸術作品などについては単に『未完』ともいう。

代表的な未完成なものとして、文学芸術作品、建築物音楽作品、発明におけるもの等がある。具体的に未完成とはどういったことをすのか、項別に分けて以下に解説する。

文学・芸術作品における未完成

未完の記事も参照。

文学芸術作品をに一人で執筆、製作された場合は未完成で終えることも少なくない。未完成となるな要因として、①:作者の死亡、②:作者マンネリ化、③:膨大な量を書くハメになり、モチベーションが低下して執筆、製作することが出来なくなった、④:給与や業務内容、編集部や他のメンバーに対する不満、⑤:①、②、③、④の要因によって辞退された状態から継ぐ人が皆無、⑥作者の何らかの意図等が挙げられる。こういった作品は『作者死亡したり辞退しなければ、こういう作品が生まれていただろう』等と考察されることが多い。

また、作品が完結した『不全な作品』とは別物である。『不全な作品』は未完成というわけではなく、完成された作品の中にあり、ストーリー内容に褄が合わないものや、打ち切り等によって強引に終わらせた作品に対して用いられることが多い。

未完成交響曲

とりわけ未完成に終わった芸術作品として有名なのが、1822年に作られたシューベルト交響曲第7番ロ短調D759である。
この曲は『未完成交響曲の通称(後世に付けられたものでシューベルトによる命名ではない)で知られ、シューベルトの代表作であるのみならず、クラシック音楽全体で見ても高い人気と知名度を誇り、ベートーヴェン第5番『運命』、ドヴォルザーク第9番『新世界』と並んで世界大交曲」と称される名曲中の名曲である。

シューベルトはこの交響曲を通常通り4つの楽章からなる構成にするつもりであったと考えられるが、なぜか第3楽章のスケッチ段階で制作をやめてしまった。彼はそのまま他の曲を作り始め、D759の制作をやめた理由も述べないまま6年後に逝去し、結局この曲は第2楽章までしかない『未完成』となってしまったのである。

後数十年経ってから第2楽章までが出版され、第3楽章以降を放棄した理由について考察が繰り返されたが、シューベルトは同じように途中で制作をやめることがままあったらしく、また第3楽章のスケッチを見ると完成度があまり高くないため、蛇足と考えてあえて放棄したとする説が根強い。そのため、補筆された第3楽章の楽譜が存在する現在でも演奏されるのは第2楽章までであることが多い。

その他の「未完成」

未完成 -家入レオの楽曲。

未完成 -横浜流星の楽曲。

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