新世界(しんせかい)とは、新しい世界のことである。今までの世界とは違う土地。それまでの常識や考えが大規模に覆ることの比喩表現。
また以下の意味でも使われる。
新世界の成立は第二次世界大戦前までさかのぼる。戦前に作られた、エッフェル塔と凱旋門を組み合わせたような旧・通天閣とルナパークという遊園地の周りに、食べ物屋や興行小屋、遊郭、香具師などが集まり歓楽街が出来上がったのが始まりである。
その後ルナパークは経営難で廃業、旧・通天閣は火災で破損し、戦中の鉄供出令によって解体され、さらには大阪空襲によって新世界もまた、焼け野原となってしまった。しかし、戦後の復興とともに闇市から繁華街へと再興し、二代目通天閣(ビリケンさんが中におわす、日立のロゴが輝くアレ)が建設され、再び新世界は浪速の繁華街に舞い戻ったのである。
かつては関西最大のゲームセンター密集地であり、ハイスコアラーの集まるメッカでもあった。現在では、近隣に大規模なゲームセンターが複数できたことによりその数は激減しており、レトロゲームセンターかクレーン専門店が大半である。しかし近年、新世界北部に趣味の延長で開店したゲームセンターザリガニが注目を浴びている。ここは80年代~90年代の筐体が現役で稼働しており、中には国内でここにしかない筐体まである。例を挙げればアウトランのデラックス筐体、アフターバーナーのダブルクレイドル筐体など、歴史的にみても貴重なものたちばかり。展示ではなく実際に遊ぶことができ、きちんと可動部分も動く(なおアウトランはギアガチャが禁止されている)。しかし何分昔のゲームなのでメンテナンスが欠かせず、その分の費用はゲーム料金に上乗せされている(大型筐体の場合は大体1プレイ2~300円)。
現在では、再開発の手があまりかかっていないこともあってか、ボロい古い建物、狭い路地、怪しい出店、道端でフツーに寝てるおっちゃんなど、70年代の香りを色濃く残す、良くも悪くもドヤ街チックな繁華街である。観光客は多く、休日は新世界の商店街「ジャンジャン横丁」に人が集まり、名物の「串カツ屋」(二度漬けは厳禁である。二度漬けはアカン。大事な事なので二回言いました)や「どて焼き屋」(おいしい店のどて焼きの味噌は本当に美味しい)が賑わう。釣鐘まんじゅうもあるで!
新世界名物といえばふぐ料理専門店の「づぼらや」とトラフグの巨大看板であったが、コロナ禍の緊急事態宣言で営業休止中の2020年6月11日、新世界本店と道頓堀店の閉店を決めたと発表した。結局4月8日に休止させられてから一度も再開することなく、9月15日をもって閉店に追い込まれてしまった。
歓楽街の常として、また隣接するあいりん地区の影響から、夜の治安はあまり良いとは言えないため、観光客は注意する必要がある(出来れば夜間は一帯に近づかないこと)。もちろん昼間でもひったくり、置き引きに遭遇する確率は低くないので、十分気をつけて欲しい。
新世界の神。気さくな神様なのでさん付けで良い。入場料を支払って通天閣内に入るとビリケンさんの姿を拝むことができる。元々はアメリカの有名女性芸術家が作製した彫刻であり、まるこい奇妙な子供のような姿をしている。戦前前述のルナパークに収められていたビリケンさん(元祖)がパーク閉園とともに行方不明になったために、戦後改めて元祖をモチーフに二代目が創られ、これまた二代目の通天閣に鎮座している。
幸福の神であるビリケンさんには誰でも気軽に触れられ、とくに足の裏をなでるとよろこぶため、ごりやくがあると言われている。今日もビリケンさんは触りまくられてすり減った足にもめげず、通天閣の中で笑顔で座っている。もうかりマッカ!
天王寺動物園は新世界の東に隣接している。地下鉄御堂筋線の動物園前駅で下車することで、出口次第で新世界・動物園のどちらでもすぐにアクセス可能である。
巨大銭湯・屋内プール施設「スパワールド」も動物園前駅すぐ。というか真上。フェスティバルゲートなんかなかったんや
大阪の電気街・・・・・・もとい現在ではオタク街になりつつある大阪日本橋へは北西へ高架を挟んですこし歩く。アニメ・ゲーム関連グッズの豊富なオタロードへは歩けない距離ではない、がやはり遠い。日本橋にいくなら地下鉄恵美須町駅もしくは難波駅、南海なんば駅を下車するほうが無難。
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最終更新:2024/11/14(木) 02:00
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