先秦~明まで、時代によっても異なるが、漢民族が本来着ていた民族衣装のこと。よく知られているチャイナドレスは本来満州族の衣装であり、漢民族は着ていなかった。ちなみに辮髪もそうである。
清が明を滅ぼし、満州族が漢民族を支配する時代になると、満州風の衣装や髪型を漢民族もしなくてはならなくなったため、漢服は着られなくなった。また、中華人民共和国でも文化大革命などで古い文化が否定され、人民服(ウーロンが着てるアレ)が推奨されたため、中華人民共和国においては漢服の伝統は途絶え、中国人=チャイナドレスというイメージが持たれることとなった。
しかし、現在では「チャイナドレスって漢民族の衣装ではないのでは」ということが意識されるようになり、台湾などではコスプレ的に漢服を着たり、復興運動が起こったりしている。実際の春秋~明時代のものを再現したような漢服から、現代風にアレンジした実際にはあり得なかったけどかわいらしい漢服まで様々である。
創作においても、一昔前の中国人キャラと言えばチャイナドレスか人民服であったが、近年では「薬屋のひとりごと」が流行して以降、なろう小説などを中心に漢服のキャラクターも見られるようになった。
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最終更新:2025/12/20(土) 06:00
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