狂音波発振式ネズミ・ゴキブリ・南京虫・家ダニ・白アリ退治機とは (キョウオンパハッシンシキネズミゴキブリナンキンムシイエダニシロアリタイジキとは) [単語記事]

狂音波発振式ネズミ・ゴキブリ・南京虫・家ダニ・白アリ退治機とは、漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具である。
「驚――」とも。

概要

「狂（驚）音波発振機」（てんとう虫コミックス『ドラえもん』17巻に収録）のエピソードで登場する。
名前の通り、狂音波によってネズミ、ゴキブリなどを駆除する。使用には狂音波を収めたテープが必要なのだが、そのテープを無くしてしまっていたため、代わりにジャイアンの歌を利用した。

その威力は絶大で、ゴキブリはひっくり返り、ネズミは集団で逃げ出した。しかし、窓や壁にひびが入るなど、物が壊れてしまうリスクもある（ジャイアンの歌のせいかもしれないが）。
驚異的な威力を見たのび太は「のび太消毒社」なる駆除業を始めるが……。

名前について

一目見ただけでもわかるが、ドラえもんの道具の中で最も名前が長い（ひらがなに直すと37字）。そのため、出番の少ないドラえもんの道具の中では比較的知名度は高い。
あまりに長いためか、ひみつ道具をまとめた事典では「狂（驚）音波発振式虫退治機」、「狂（驚）音波発振機」という略称で呼ばれている。

また、初出時、およびコミックス初期の道具の名称はこの記事の記事名の通りであったが、ある時期（1994年ごろ?）から道具名の「狂」の字が「驚」に変えられた。ひみつ道具の事典も同様に発行時期によってこの部分が違っている。
変更後は長い間そのままであったが、藤子・F・不二雄大全集第6巻に収録される際には、「狂」の字に差し戻されている。

類例に「狂時機」（読みは「マッドウオッチ」。「驚時機」と書いて「きょうじき」と読むように変更。ただし事典などでは読みがそのままのものもある）、「サウンドバカチョン」（「サウンドカメラ」に変更）がある。
「驚時機」は「驚音波――」同様、大全集収録の際に元の名称に差し戻された。