環水平アーク

環水平アークとは、ライン状の虹のことである。

概要

虹は大気中の雨滴が太陽光線を屈折・反射させて起きる気象光学現象である。
通常は太陽を背にした時に太陽と反対の方向に半円状の虹が現れるが、太陽光が券雲や巻層雲と呼ばれる上層の雲の氷晶により屈折して起こる気象光学現象がある。
環水平アークもそのひとつで、太陽光が券雲や巻層雲を作る六角板状の薄い氷晶を通過する際に七色に分かれてライン状の虹をつくる。

日本に出現するのは太陽の高さが地上から58度の位置よりも高いところにあるときに限られ、3月から9月のお昼前後にしか見る事ができない。
北へ行くほど観測が難しく、全国的に観測できるのは5月から8月ごろである。
この季節の昼休みに空を眺めると、珍しい形をした美しい虹を見つけることができるかも知れない。

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