金沢駅とは (カナザワエキとは) [単語記事]

	金　沢かなざわ　Kan azawa
	にしかなざわ Nishi-Kan azawa	ひがしかなざわ Higashi-Kan azawa

金沢駅(かなざわえき)とは、JR西日本・IRいしかわ鉄道の駅である。
便宜上北陸鉄道の北鉄金沢駅に関してもこの記事にて取り扱う。

概要

金沢駅

かなざわ - Kana zawa
西日本旅客鉄道・IRいしかわ鉄道
所在地	石川県金沢市木ノ新保町1-1
駅構造	地上駅
ホーム	3面7線(在来線) 2面4線(新幹線)
所属路線	北陸新幹線(■七尾線) IRいしかわ鉄道線
乗車人員	22,668人/日（2016年度）
北陸鉄道
所在地	石川県金沢市堀川新町1-11
駅構造	地上駅
ホーム	1面2線
所属路線	■浅野川線
乗降人員	3603人/日（2006年度）
駅テンプレート

北陸本線が発着する駅で、関西・名古屋方面や新潟方面に向かう多くの特急列車が発着するほか、七尾線の運行上の起点となっており、列車も当駅から七尾方面に向けて発車する。
かつては地上駅であったが、1990年に高架化。2015年 3月14日に北陸新幹線が開業した。

一方の北鉄金沢駅は地下駅で、開業時は金沢駅前駅という名称だった。
現在は、JR 駅の大幅改築に併せて改装し、東口の地下広場に併設されている状態。地下駅となったのは2001年の事である他、駅が移転した過去もある。

在来線には自動改札が導入されておらず、改札はすべて駅員による改札スタンプの押印か、定期券の場合は肉眼による確認のみであった。しかも改札口は入場・出場共に、多くても2つずつ、人の少ないときは1つずつであった。
JR西日本がICOCAを発行しているものの、当駅はエリア外のため使用出来なかった（駅舎内店舗によってはWAONが使用可能。「あんと」オープン時にICOCAなども使用可能となった）。
自動改札が導入されていない駅の中では最も利用者数の多い駅であった。
2017年 4月1日に在来線に自動改札機が導入され、少し遅れて15日からはICOCAが改札で使用可能になり、上記の光景は過去のものとなった。

北陸鉄道のバスではICa（同社オリジナルのICカード乗車券）が使用可能。

発着メロディは琴の音を使ったオリジナルのもので、アナウンスも女性のものを使っている。

北陸新幹線が金沢まで延伸されたことにより、在来線駅の所有はJR西日本からIRいしかわ鉄道に移ったが、管理・運営は引き続きJR西日本が行っている。

駅舎

北陸新幹線の延伸を見越したホームスペース増設に合わせ、1998年より段階的に大規模な改装工事が進み、2005年に新駅舎が完成した。
駅舎内部そのものは、旧来のものに新幹線用スペースの分の広がりが加わったのみだが、東口・西口でそれぞれ大きく変貌した。

また、2013年頃から新幹線駅舎の建設が始まり、2014年 9月に完成。外観がもてなしドームと連結したような駅舎で全面ほぼガラス張り。ホームは白を基調とし、柱のアクセントに金沢の伝統工芸品である金箔が使われる。(⇒完成図)

中央改札口向かいと裏には駅前ショッピングモールの一つとして挙げられる金沢百番街及びRintoがあり、ファッショングッズ店やレストラン、おみやげ店など、県内有数のお店が集結している。

2014年 2月には金沢百番街のおみやげ館が改装のため、閉店。中のおみやげ店のほとんどはコンコースに設けられた仮店舗で営業しているので、電車で金沢を旅行する人は注意が必要である。
なお、現在は「あんと」としてリニューアルオープン。現在は新幹線側駅舎の改装工事中。

また、金沢駅内郵便局があじわい館に移転し、隣のATM コーナーもぶどうの木百番街店跡地に移転した。

2015年 3月14日の北陸新幹線開業時から、東口が兼六園口に、西口が金沢港口に改称した。

兼六園口(旧東口)

駅開業当初からある、市中心部側の出口。
金沢市北部と南部を市中心部を経ずに行き来できる東大通りと、市中心部の1つである武蔵ヶ辻へ至る36m道路(駅前通り)が、全てこの出口の前で交わっている。

駅舎入口の前には非常に大きなスペースが空けられ、羽田空港などを髣髴とさせるガラス製巨大ドーム「もてなしドーム」と、その入り口には巨大な木製門「鼓門」が36m道路に向き合う形で鎮座している。
その北側には、北鉄バス・JRバスなどが乗り入れる大型バスターミナル、南側には、タクシーターミナルが整備されている。

また、バスターミナルの向こうにはイオングループのファッションビル「FORUS」が、タクシーターミナルの向こうには石川県立音楽堂とANA クラウンプラザホテル金沢があり、金沢市の玄関口として非常に発展している。
これらに限らず、周囲には、ホテル日航金沢をはじめ市内有数の高級ホテルが軒を連ねている。

また、ドームの下部には大きな地下広場があり、様々な展示・パフォーマンスなどの催し事が行われる。
北陸鉄道浅野川線の起点である北鉄金沢駅も、この地下スペースにある。

金沢港口(旧西口)

金沢港や、石川県庁のある鞍月周辺へ繋がる出口。まめだ大通りや50m道路に面している。

1980年代後半に、それまで東口しかなかった金沢駅の出入口を新たに設けたのがはじまりである。開設当初はプレハブ造りの簡素なものだった。その後周辺エリアの急速な発展により、1990年代以降、本格的な駅舎が建てられ、バスターミナルやタクシーターミナル、駐車場なども整備し、一応の完成をみた。
2007年に大規模な増改築が行われ、金沢百番街くつろぎ館が完成した。
飲食店・スーパー・薬局（マツモトキヨシ）・クリニックなどを収容し、5階から上はホテル・ヴィアイン金沢となっている。最近では吉野家やドンク、あじわい館から移転してきたぶどうの木が軒を連ねており、向かいには駅前コンビニのハートインが構えており、連日多くの客が訪れている。
さらに2013年からは駅前の大規模な改修が行われ、東口に迫る規模の新たなバスターミナルやタクシーターミナルが設備された。また、自家用車用駐車場については兼六園口のものよりも大きい。バスターミナルには駅西方面の路線バスはもちろん、小松空港へのリムジンバスやあわら温泉への高速バス、倶利伽羅不動寺への特急バス、免許センターへのバスが発着する。免許センター行きのバスは午前午後各1本しかないため、朝8時頃には1番のりばに大行列ができる。

駅の西側は、以前は更地が広がっており、典型的な「バブルにのって開発しようとしたが頓挫した」エリアであったが、北陸新幹線の開業と、駅東側地区の密度が限界に達したことを受けて、JR西日本金沢支社、NHK 金沢放送局、北國銀行本店などが相次いでこちらへの移転を始めており、開発が再活性化している。

高級ホテルが並ぶ兼六園口とは対照的に、金沢港口からは、ヴィアインをはじめとしてアパホテル・ルートインなどの安価なビジネスホテルへアクセスしやすくなっている。

ホーム

在来線は島式ホーム3面7線。
能登方面からの電車の発着点となっている4番ホームは、3番ホームと5番ホームの間の島の北端にあるため、パッと見ただけでは4番ホームが抜け落ちてるようにしか見えず、初めての人間はたどり着けないことがある。一部では「リアル9と3/4番線」と呼ばれているとかいないとか。

また、七尾線発着ホームには天候の移り変わりが激しい北陸地方には珍しく屋根がない構造になっているが、これは完成当時、もともと七尾線がまだ気動車だった時代の名残で、排気ガスがこもらないようにしていたためである。

地上駅時代は0番ホームが存在しており、能登方面への発着点となっていた。

なお、現在存在するホームに加えて、その東側に北陸新幹線用の2面4線のホームがある。

北陸新幹線

番線	路線	行き先	ホーム
11～14	北陸新幹線	富山・東京方面
11～14	北陸新幹線	福井・敦賀方面

IRいしかわ鉄道線・七尾線

番線	路線	行き先
1・2 3・5	IRいしかわ鉄道線	福井・敦賀方面
3～7	IRいしかわ鉄道線	高岡・富山方面
3～7	七尾線	羽咋・和倉温泉方面

北陸鉄道

1・2	浅野川線	内灘方面

隣接駅

北陸新幹線

路線	隣の駅（敦賀方面）	当駅	隣の駅（東京方面）
北陸新幹線	小松駅	金沢駅	新高岡駅

IRいしかわ鉄道線・七尾線

路線	種別	隣の駅（福井方面）	当駅	隣の駅（富山方面）
七尾線	■能登かがり火	―――	金沢駅	（津幡駅・高松駅）羽咋駅
IRいしかわ鉄道線	■あいの風ライナー	―――		石動駅
IRいしかわ鉄道線・七尾線	■普通	西金沢駅		東金沢駅

北陸鉄道浅野川線

当駅	隣の駅(下り方面)
北鉄金沢駅	七ツ屋駅

金沢駅単語

概要