しらさぎ(特急) 単語

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シラサギ

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しらさぎとは、JR西日本JR東海が運行している特急列車である。

概要

1964年12月25日に「雷鳥」と共に交直流特急として運転を開始した。当初は10月1日の予定だったが481系の落成が遅れた為に延期となり、それまでは「運休扱い」だった。

名古屋金沢間を走る列車であるが、かつて「加越」(「しらさぎ」に吸収される形で名称消滅・後述)が担当していた米原金沢間を担当する列車も存在する。

乗務員は米原駅JR東海JR西日本が交代する。
また、名古屋駅米原駅間は需要の関係で6両編成のみで運転され、米原駅で付属編成の解結が行われる。名古屋駅発着の編成は米原駅で方向転換をする。
なお、米原駅では東海道新幹線東海道本線新快速との乗り換えに配慮されているが、それ以外との連絡は配慮されていない。

2009年6月1日から全車両禁煙となっている。

2011年には共に北陸特急歴史を築いてきた盟友「雷鳥」が「サンダーバード」に統一された為、「しらさぎ」は単独で北陸交直流特急古参の名称となった。
かつては金沢以東へ向かう富山行き・和倉温泉行き(いずれも名古屋発)が存在したが、2015年3月14日北陸新幹線金沢延伸後は金沢以東の在来線特急は「サンダーバード」1往復を除き止され、「しらさぎ」は全列車金沢発着となった(なお、七尾線については特急能登かがり火」で代替)。
金沢駅富山駅間の停金沢、石動(一部列車)、高岡富山であった。
以後、2024年3月15日までの運行本数は名古屋金沢8往復と米原金沢8往復。乗り継ぎを考慮したシャトル列車つるぎ」が北陸新幹線富山駅金沢駅間に設定され金沢以東を代替している。

北陸新幹線敦賀駅へ延伸した2024年3月16日以降は敦賀金沢間の運転が取りやめとなり、敦賀名古屋8往復と敦賀米原7往復体制となる。取りやめとなる区間については敦賀駅で「つるぎ」と接続する形で代替される(列車によっては敦賀米原というとんでもなく短い距離列車も出ることになる)。運転区間短縮後は681系に加えサンダーバード用の683系6両編成が運用に回る(とされていたが、681系が専従となっている。後述)。
つるぎ」と接続できないことから深夜米原金沢1往復は運転取りやめとなるが、代替として当面の間米原敦賀間でノンストップ臨時快速を1往復運行する(深夜敦賀行きはハピラインふくい快速に接続し、福井まで向かうことが可)。

なお、北陸新幹線敦賀延伸後は越前たけふ駅以北と東海道新幹線の間を利用する場合、米原駅敦賀駅で2回乗り換えが必要になることによる不便さは前々から摘されており、米原駅での乗継割引止もあって料が大きく値上げされることから利用者が敬遠する可性がある(敦賀駅では幹特在特による割引が設定)。東京福井敦賀間は北陸新幹線であれば乗り換えしで向かえるようになることから、米原発着しらさぎについては取り巻く環境は厳しい状況にある(所要時間上は東海道新幹線経由が有利な場合があるとは言え)。なお、JR東海JR西日本ではエクスプレス予約・スマートEX」との同時購入に限り「e5489」で購入可米原駅乗り継ぎきっぷを発売する(乗車券普通車定席特急券一体の専用商品・米原発着のみの設定で米原敦賀の場合は500円)。実際、2024年ゴールデンウィークの利用は米原駅敦賀駅前年49%敦賀駅米原駅前年53%名古屋駅大垣駅間が前年63%2018年55%)と大きく落ち込んでいる(参考:JR西exitJR海exit)。
名古屋福井間については高速バスが対抗して乗り換え不要をアピールして増便を行っており、名古屋発着しらさぎ米原駅で座席転換を必要とすることもあって競争がしくバスへの転移が見られている(名古屋金沢富山間は延伸以前から高速バスが多く運行されており、東海北陸道もあって競争がしい状況にある)。

北陸新幹線米原経由ではなく小松井山手ルートになった以上北陸新幹線新大阪延伸後もこちらの列車は残り続けることになると考えられる。ただし、前述した通り需要の低下が起きているため、新大阪延伸後までに現状通りの運行が続けられるかは不透明となっている。

北陸新幹線開業に伴う車両の変遷

2003年7月以降、全列車683系2000番台が運用に就いていたが、北陸新幹線が開業した2015年3月14日以降は在来線特急時代の「はくたか」及び「サンダーバード」運用に就いていた681系0・2000番台683系8000番台が運用に就いている(681系の運用開始前にはJR東海労働組合資料に681系に使用車両変更の記載があった)。
しらさぎ」運用開始にあたり、体のライン青とオレンジに変更し、「White Wing」や「THUNDERBIRD」のロゴも消されている状態でダイヤ正前に編成の方向転換が行われた。

北越急行所有の681系2000番台683系8000番台も順次「しらさぎ」の塗装に変更されたが、ダイヤ正直後は、北越急行カラーで運用に就くこともあった。

ダイヤ正直後は、京都に所属している681系1000番台も運用に入っていたが、元北越急行所有編成の塗装変更が終了したため基本編成のW01編成は「サンダーバード」運用に戻っている。
なお、付属編成のV01編成は「サンダーバード」運用に戻ることなくとなった。

運用から撤退した「しらさぎ」用683系2000番台289系番の上、「くろしお」「こうのとり」等の運用に就いている381系の置き換えの為、日根野福知山に転属した。

北陸新幹線敦賀開業(2024年3月16日)以降は全列車681系683系の基本編成(グリーン車あり)による運行となることがJTB時刻表2月号に明記されていたが、ダイヤ正後も681系のみが引き続き運用に入っており、683系しらさぎ帯の8000番台(近キトA03編成)も含めサンダーバード専従(一部は宮原・野疎開留置)となっている。

「加越・きらめき」と「しらさぎ」

山陽新幹線博多へ延伸した1975年3月10日、それまで米原経由だった「雷鳥」が湖西線経由となった事で米原での東海道新幹線接続を強化すべく米原金沢間に「加越」が新設された。新設された「加越」は当時としてはしく食堂車連結していないスタイルであった。
その後も「加越」は「しらさぎ」と共に米原接続にて活躍し、1988年3月13日には「加越」の速達版として「きらめき」が登場した。

しらさぎ・加越・きらめき」は好調に推移していくが、北越急行ほくほく線が開業した1997年3月22日に「きらめき」が止された。その後、元「スーパー雷鳥」編成の485系が「しらさぎ」へ転身するも2003年3月15日から683系2000番台が「しらさぎ・加越」に投入され、同年7月19日には「しらさぎ・加越」の全てが683系化された。
ただ、「加越」が683系で運用されたのは短期間で、同年10月1日正で「加越」は「しらさぎ」に統合された。

「しらさぎ」データ

編成図(金沢⇔名古屋)(~2024年3月15日)
1号 2号 3号 4号 5号 6号 7号 8号 9号
グリーン 定席 定席 定席 自由席 自由席 自由席 定席 定席
編成図(敦賀⇔名古屋)(2024年3月16日~・全車指定席)
1号 2号 3号 4号 5号 6号
グリーン 定席 定席 定席 定席 定席

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関連項目

北陸へ向かう特急急行
雷鳥・サンダーバードしらさぎはくたか北越北陸能登ひだ
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