高橋遥人とは (タカハシハルトとは) [単語記事]

高橋遥人（たかはし　はると、1995年 11月7日-）とは、静岡県出身のプロ野球選手（投手）である。現在は阪神タイガースに所属。

概要

小学校3年から軟式野球を始める。常葉橘中学では投手兼右翼手として、2年春に全国軟式野球大会準優勝、3年夏に全国制覇を達成。

常葉橘高校では1年夏からベンチ入りし、2年夏の甲子園では初戦敗退したがリリーフとして5回途中から9回まで無失点に抑えた。3年夏は県大会4回戦敗退。プロ志望届を提出したが指名漏れとなり、亜細亜大学に進学。

亜細亜大学では先発とリリーフを入ったり来たりし、目立った実績は残せなかったものの、高校時代に最速142km/hだった球速が151km/hまで伸び、常時140km/h台を投げられる左腕としてドラフト上位指名候補に挙げられるまでになる。

2018年は開幕一軍は逃したが、4月11日に一軍昇格。同日の広島東洋カープ戦でプロ初登板・初先発し、7回2安打無失点の好投でプロ初勝利。阪神の新人投手が甲子園でプロ初登板初先発初勝利は村山実以来59年ぶりだったとか。その後は中10日前後のローテーションで計6試合に先発し2勝3敗、防御率3.63の成績を残すが、左肩や肘の不調で6月に戦線離脱、そのままシーズンを終えた。

2019年はゴールデンウィークの12連戦で一軍初昇格。5月5日の横浜DeNAベイスターズ戦に先発するが、味方の4失策に足を引っぱられ5回途中5失点（自責点2）で降板。すぐ抹消されたが、5月中に一軍復帰し、先発ローテーション入りする。山本由伸を下回る援護率2.05という惨憺たるムエンゴに加え、守備でも野手に足を引っぱられることが多く、8月まで防御率2点台ながら僅か3勝と勝ち星に恵まれなかった。9月には調子を崩し防御率も1点近く悪化して、最終的には19試合（18先発）で3勝9敗、防御率3.78という数字に終わったが、先発ローテーションの一角としてチームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

2020年は左肩のコンディション不良で出遅れる。8月に復帰して先発ローテーションに定着。援護の無さは相変わらずだが10月5日の読売ジャイアンツ戦ではプロ初完投勝利（1失点）を無四球で記録した。出遅れで登板数は12試合に留まったが、自己最多の5勝（4敗）を挙げ、防御率2.49の好成績をマークした。援護率は前年よりはだいぶ改善されたが3.71と相変わらず低めだった。

2021年も2月の練習試合後に右脇腹の筋挫傷で戦線離脱。9月にようやく一軍に戻ってくると、9月25日の読売ジャイアンツ戦でプロ初完封。続く10月2日の中日ドラゴンズ戦も完封勝利（左腕の2試合連続完封は球団では1992年の湯舟敏郎以来）。7試合先発したうち5試合で7回以上投げて無失点という無双ぶり…だったが、肝心の優勝争い相手である東京ヤクルトスワローズ戦で2試合とも炎上。7試合で4勝2敗、防御率1.65という成績だったが、結局チームも優勝を逃した。なお援護率はこの年も3.06。

2022年はキャンプの時点から左肘に違和感があり、4月26日にトミー・ジョン手術を受けた。このためこの年の登板はなかった。

2023年は6月に左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術を受けたため、2年連続で登板なしに終わり、オフに育成選手契約を結んだ。背番号は129。

2024年 7月20日に支配下選手に昇格した。背番号は29。5試合の登板で4勝1敗だった。
クライマックスシリーズでは第2戦で先発登板したが、5回4失点で登板して敗退した。オフに手術後による骨内異物除去術を受けた。

最速151km/hのストレートを軸に、(亜大)ツーシーム、スライダー、カットボール、シュート、チェンジアップなどを投げる。アマ時代は制球難が弱点だったが、プロ入り後は制球がかなり改善されたようで、ボールを低めに集めてゴロを打たせる投球スタイル。威力のある直球で奪三振能力も高い。

一方で、毎年のように肩や肘を故障し離脱している。

趣味は映画鑑賞。スタジオジブリ作品が好きで、一番好きなのは『千と千尋の神隠し』だとか。
そのせいかわからないが岩崎優(同じ静岡市内出身)に「崖の上のポニョ」に登場曲を変えられてしまった。

優しげな顔立ちが、将棋棋士の藤井聡太に似ていると言われ、ルーキー時に金本知憲監督から「虎の藤井六段」とか言われていた。