罷

罷とは、やめる、やめさせるという意味の漢字である。

漢字として

常

罷

Unicode

U+7F77

JIS X 0213

1-40-77

部首

罒部

画数

15画

音読み（常用）

ヒ

訓読み（常用）

-

𧟽

Unicode

U+277FD

部首

襾部

画数

16画

𠐌

Unicode

U+2040C

部首

人部

画数

17画

𦋼

Unicode

U+262FC

部首

网部

画数

16画

意味

停止する、休止する、免官する、解除する、完了する、赦す、（疲と通じて）疲れる、（披と通じて）分かつ。日本語では、退出するという意味がある。また羆の異体として使われることもある。

〔説文解字・巻七〕に「辠（つみ）有るを遣（ゆる）すなり」とある。

字形

网＋能の会意。

会意の解釈に諸説ある。〔説文（段注本）〕は会意の解釈について、「网、辠网きなり。賢能有りて网に入る。卽ち貰（ゆる）して之れを遣はすを言ふ」と、能あるものが罪を犯したとき、これを赦してどこかへ追いやることといい、〔周礼・大司寇〕から「能の辟（つみ）を議す」を引用する。ほかに、能は獣の象形で網にかけて疲れさせる意とする説などがある。

音訓

音読みはハイ（漢音）、ヒ（慣用音）、音読みは、やめる、つかれる、まかる。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

罷を声符とする漢字には擺、藣、䥯などがある。

語彙

罷休・罷業・罷工・罷免・罷弊

異体字

• 𧟽は、〔直音〕に罷と同じとある異体字。
• 𠐌は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 𦋼は、異体字。
• 簡体字は罢。