4ストローク(four-stroke、4st、4スト、4サイクル)とは、内燃機関の一種でレシプロエンジンの一形式である。
4ストロークとは、最も一般に多く使用されているエンジンの形式。要するに、我々一般人が目にするエンジンは大半がこれである。ここでは、バイクに使用されている4ストロークエンジンについて、2ストロークエンジンとの対比という観点で解説したい。もっと、一般的な4ストロークエンジンについて詳しく知りたい方は、レシプロエンジンの記事を参照しよう。それでもなお不足ならば、Wikipediaや解説本があるのでそちらを読もう。
なぜ、4ストロークかというと、4ストは吸入、圧縮、燃焼、排気というエンジン動作の行程を、ピストンの1ストロークで1行程ずつ行う。なので全ての行程を終わらせるのにピストンが4ストローク動く必要があるから、そう呼ばれるのである。
対して、2ストロークは同じ行程を終わらせるのにピストンが2ストローク動けばいい。→2ストローク
2ストに比べると燃料が燃えることでパワーが生み出されるのが2回転に一度になるため、同じ排気量・同じ回転数でみればパワーで劣ることになる。カム・バルブなどの部品点数も多いため、エンジンは重く単価が高くなり、分解しての整備は手間がかかる。
解りやすくするためにレーシングバイクで言うと、かつては2ストの500cc、250cc、125ccだったものが、同じぐらいのパワーを確保するためにそれぞれ4ストの1000cc、600cc、250ccとほぼ倍になっていることがわかる。
排ガス対策が容易。触媒などの装置で有害物質を減らすことが簡単にできる。2ストのように燃えきらなかった燃料やオイルの焼けた煙があまり出ないことからである。
排気音も比較的小さく、低回転から力が出せるので運転もしやすい。例えば、2ストのスポーツバイクは回転を上げないとギクシャクしてまともに走らないが、4ストのカブなんかは低回転から粘るように走ってくれる。
2ストにパワーで劣ることと引き換えに燃費がいい。これは単純に燃料が燃える回数が少ないだけでなく、しっかりとシリンダー内の燃焼ガスの入れ替えができるので、効率があがるためである。
と言ってもぶっちゃけた話、上記の2ストロークエンジンやロータリーエンジンを除けば、基本的にバイクや自動車のエンジンはみんな4ストロークである。こんなところでわざわざ挙げるまでもないだろう。
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最終更新:2024/11/05(火) 08:00
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