9.24事件

9.24事件とは、2010年9月7日に発生した尖閣諸島での衝突事件の船長を日本が処分保留のまま解放した事件である。

概要

事の発端は、尖閣諸島沖で日本の領海を侵犯し違法操業をしていた中国船籍を海上保安庁の巡視船が追跡したことから始まる。巡視艇の停船命令を無視し逃亡を図ろうとした中国漁船が、あろうことか巡視艇に突っ込み、巡視艇2隻を損壊させた。このことを受け、巡視艇の船員が漁船に乗り込み船長含む15名を逮捕、石垣島に寄港した。

その後、政府が中国側の顔色を気にしたため、早期に１４名をチャーター機を出し帰国させた。船長は起訴するかどうかを調べるために拘留。その後、衝突を否認したため１０日間の拘留延長に至った。

これに対して、中国政府が強硬姿勢をとり始め、閣僚級の会談を取りやめることや、中国人旅行者1万人取りやめ（中国政府の息のかかった企業）、上海万博に日本人学生1000人を招く予定だったものを一方的に拒否、SMAPの上海万博講演を一方的に休止、レアアースの日本への輸出拒否、円高操作などの強攻策を実施。 

その後、日本政府が中国政府に冷静な対応を求めたが、拘留された船長が衝突を認める供述をし始めると、中国側が遺棄化学兵器回収事業をしていた株式会社フジタの社員を軍事施設に無許可で侵入しビデオ撮影したとし４名拘束した。中国で軍事施設をビデオ撮影すると国外追放から死刑まで含む。 

この新たな問題の発生により、日本政府が揺らぎ始める。

そして、2010年9月24日、政府の意向を受けた那覇地検が拘留した船長を処分保留のまま釈放し、翌日未明に中国のチャーター機で帰国した。 

この9月24日は、日本が経済圧力・邦人拘束など中国の強行手段に対し屈した日になった。日本の法律で裁くことを諦めたことにより、中国の違法な尖閣諸島領有発言に正当性を与え、恫喝外交を許した形になった。

関連動画

関連項目

• 尖閣諸島漁船衝突事件
• 大津事件
• 事件・事故の一覧