ETR460 単語


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イーティーアールヨンヒャクロクジュウ

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 ETR460とは、イタリア鉄道(トレニタリア/Trenitalia)が保有、運行する電車で、第二世代のペンリーノである。本項では、生系列のETR463、ETR470、ETR480、ETR485についても記載する。

概要

 開発に手間取り、完成時にはすっかり旧式となってしまったETR450の後継車両として開発、問題になっていた気密構造、体幅、大の傾斜装置の問題を解消、デザインイタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によるものとなり、大幅な進化を遂げた車両が、ETR460である。

 ETR450同様、ペンリー車両として作られ、装置自体の小化等の違いはあるものの、傾斜度やジャイロによる調整、床下に搭載したモーター台車シャフトで繋ぐ等、システム的にはこれまでの物を踏襲する形となっている。落成後はETR450がそれまで入っていた運用に入り、高速新線での運用や、在来線特急での運用に就いたりした。また、ETR450の頃にあった問題はあらかた解消されていた為、更に活動の幅を広めるべく幾つかの生系列も誕生した。最高速度250km/h。また、この車両ベースとしたペンリー車両輸出された実績もある。

ETR460

 第二世代のペンリーノとして最初に完成したのがこの形式。純ETR450の後継車両として開発されており、電電圧も直流3kVのみの対応、実質イタリア国内線用の形式となっている。現在でもユーロスターイタリアを始めとする特急運用などの第一線で活躍中。

ETR463

 上記車両の複電対応の一つで、改造によって複電対応となった車両フランスへの乗り入れのため、イタリア内の電化区間の直流3kVフランス内の電化区間直流1.5kVに対応していが、現在フランスへの乗り入れ運用は行っていない模様。

ETR470

 ETR460の複電対応(交直両用)の一つ。イタリア内の電化区間の直流3kVスイス内の電化区間の交流15kV 16.7Hz(16 2/3Hz)に対応している。イタリアスイス間の特急列車の運用に使用する為に製造され、製造後はイタリア鉄道(トレニタリア/Trenitalia)とスイス連邦鉄道スイス鉄道/SBB/CFF/FFS)の共同出資により設立されたチザルピーノ(Cisalpino)社のもとで社名を冠した特急列車として運行されていた。しかし、2009年に同社解散、現在イタリア鉄道スイス連邦鉄道双方に引き取られ、イタリアスイス間の特急列車として運行中。意外と知られてないが、実は歌う電車だったりする。

ETR480

 同じくETR470の複電対応。こちらは直流3kVと、イタリア内の高速新線の電に併せて交流25kV 50Hzに対応、高速新線向けのパンタグラフ取り付け準備工事を施す等、後の事を考えた設計となっている。

ETR485

 上記車両の高速新線対応改造で、現在、ほぼ全てのETR480が改造を終えてこれになっている。予定通り高速新線向けのパンタグラフが取り付けられ、座席定員若干増えた他は、これと言って大きな違いはい。

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