IGRいわて銀河鉄道とは (アイジーアールイワテギンガテツドウとは) [単語記事]

IGRいわて銀河鉄道とは、東北本線から経営分離された盛岡駅～目時駅間を運営している第三セクターの鉄道会社である。開業当時は登記上の社名にアルファベットが使えなかったため、現在も正式社名は「アイジーアールいわて銀河鉄道」であるが、案内上は「IGR」表記が使われている。

アンドロメダにはまいりませんので、ご注意ください。

概要

2002年に東北新幹線の盛岡駅～八戸駅間が開業した際、並行在来線の盛岡駅～目時駅間がJR東日本から経営分離され、路線名が「いわて銀河鉄道線」となった。

目時駅は青い森鉄道との境界駅であるが、この駅での発着及び乗務員の交代は行われず、青い森鉄道八戸駅まで直通運転される（滝沢駅・いわて沼宮内駅・二戸駅・金田一温泉駅が終点となる列車もある）。

また、JR東日本の東北本線や花輪線と直通する列車もある。

台湾鉄路管理局（台鉄）から「東日本大震災の復興支援に協力したい」との申し出があり、2016年の6月に姉妹鉄道協定を結ぶ。岩手県内の第三セクターであるIGRいわて銀河鉄道と三陸鉄道が同時に台鉄との姉妹鉄道となる。

副業も行っており、旅行事業の「銀河鉄道観光」、不動産業の「IGR不動産」を運営している。かつては「ビストロ銀河」、「串焼処銀河」、「銀河ダイニングへのへの」といった飲食業、「IGRクリーンサービス」という清掃業、コンビニエンスストアも営んでいた。

2025年 3月15日のダイヤ改正より、運賃改定を実施^[1]。

公認ファンクラブである。会費はレギュラー会員3,000円、キッズ会員1,500円で、加入すると以下の特典がある。

なお「Fan Club」ではなく、「Fun Club」。つまり優遇特典があるのでIGRいわて銀河鉄道を楽しむ会だそうである。

JR東日本の701系の同型車両。2両編成7本が在籍し、うち3編成は開業時の新製車、4編成はJR東日本からの譲渡車。盛岡駅～目時駅間全線で使用されるほか、乗り入れ先の東北本線北上駅～盛岡駅間、青い森鉄道線目時駅～八戸駅間でも使用される。

目時駅を除き、全駅岩手県内に所在。

駅名	■接続路線・備考 ○駅周辺施設	所在地
盛岡駅	■JR東日本東北新幹線・秋田新幹線・東北本線・田沢湖線・山田線 ○駅ビルフェザン	盛岡市
青山駅	2006年新設 ○IGRいわて銀河鉄道本社 ○銀河鉄道観光 ○IGRいわて銀河鉄道不動産本店 ○岩手県営体育館
厨川駅	○岩手県営運動公園
巣子駅	2006年新設	滝沢市
滝沢駅	○岩手県立大学 ○盛岡大学 ○岩手県立盛岡農業高等学校	滝沢市
渋民駅		盛岡市玉山区
好摩駅	■JR東日本花輪線	盛岡市玉山区
岩手川口駅		岩手郡岩手町
いわて沼宮内駅 (旧・沼宮内駅)	■JR東日本東北新幹線 ○岩手県立沼宮内高等学校 ○道の駅石神の丘 ○石神の丘美術館
御堂駅
奥中山高原駅 (旧・奥中山駅)	○奥中山高原スキー場	二戸郡一戸町
小繋駅
小鳥谷駅	○里やま市場
一戸駅	○一戸町役場
二戸駅	■JR東日本東北新幹線	二戸市
斗米駅
金田一温泉駅	○金田一温泉
目時駅	■青い森鉄道青い森鉄道線	青森県三戸郡三戸町
青い森鉄道線八戸駅まで直通運転

盛岡駅はIGRとJRで改札口が完全に分離されている。移動に7～8分ほどかかるので、乗り換えの際は案内表示にしたがって移動すること（それにしても、その案内表示が少ない気がする）。
東北本線に直通する列車の場合、盛岡駅到着時はJR側のホームに到着する。逆に盛岡駅発着の花輪線直通の列車は、JRの車両で運行されるがIGRのホームに発着する。
青春18きっぷで乗車することは一切できない。花輪線の駅から乗車して盛岡駅で下車した際は好摩駅～盛岡駅間、八戸線の駅から乗車して盛岡駅で下車した際は八戸駅～盛岡駅の運賃が別途必要となる。