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スティーリーダン

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SCP-297とは、シェアード・ワールドSCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

名は『"Steely Dan" (『鋼入りのダン』)』。

概要

SCP-297は、特定スイッチをONにすると20万kHzで振動し、触れた固体物質の凝集力を1分以内に失わせ、高周波の正のフィードバックループを引き起こすものに振動数を変更するオブジェクトである。本来の構造と異なり、標準の6V電から少量のプルトニウムを動力とする原子炉へと変更されている。

要はこれが触れたものはすべてデロデロに融けてなくなってしまうということになる。論、人間がこんなものに触れたらまず死んでしまうことになる。このスイッチは「オフ / 弱 / 中 / 強 / 自殺」の5段階で構成されており、オフ - 強までは正常に本来の用途として使うことが可である。つまり、このオブジェクトは本来の用途が別に存在しており、いわばこの凝集力をなくして物をバラバラにしてしまう力は恐ろしいことにおまけということになる。

ではこのオブジェクトの本来の用途は何なのかというと、「バイブレータ」である。――もう一度言おう、『バイブレータ』である。そう、女性が自身のに挿入することで性的快感を得るための、男性器を模した振動する性具である。

このオブジェクトが発見されたのはとある30階建マンションであり、その30階のある一室から地下3階の駐車場まで垂直にを開けた先でメンテナンス作業員が発見した。その部屋には有機的な体が発見され、後に液化した人体であると判明した。うーん、「イく」ってそういうことじゃないと思うんだよなあ。

余談

名の『”Steely Dan” (鋼入りのダン)』は同名のロックバンドスティーリー・ダン (Steely Dan)』から来ていると思われるが、このバンド名前ウィリアム・S・バロウズが著した小説『裸のランチ』に登場したディルドの名前Steely Dan III from Yokohama」に由来している。つまり性具の名前になったのは原点回帰ということになる。

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