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1 ななしのよっしん
2016/06/01(水) 21:07:35 ID: Tf92PllHmH
顔回死す。顔路子の車以てこれが椁を為らんことを請う。子曰わく、才も不才も亦た各々その子と言うなり。鯉や死す、棺ありて椁なし。我徒行して以てこれが椁を為らず。我が大夫の後に従えるを以て徒行すべからざるなり。
訳:孔夫子の最愛の弟子である顔回が死んだ時、父親の顔路は葬式を出す金が無いから孔夫子に公用車を売って葬式の費用を出すように要求した。
それに対して孔夫子は「死んだ息子の鯉はお宅のお子さんに比べると何の取り柄もない男でしたけど、私には大事な息子でした。その鯉が死んだ時、私は棺を買ってやったけども立派な葬式を出してやれませんでした。
そりゃ公用車を売れば鯉に立派な葬式を出してやれましたよ。ですが、私は曲がりなりにも公務員です。規則を破って公用車を売って徒歩で出勤する訳にはいかなかったのです」と言って突っぱねた
2 ななしのよっしん
2017/05/31(水) 21:53:57 ID: AcstdQ9g+v
陋巷に在り良かったな。
3 ななしのよっしん
2017/12/28(木) 22:11:31 ID: tgTqRE9jRP
>>1
才不才亦各々其の子と言うなり、は好きな言葉だ。
車を公用車と訳すのは少し意訳だけど、なかなか良いと思う。
>>2
酒見賢一は面白い。
白川静とか好きなんだろうなぁと思う。
それ以外も色々よく読んでて背景が深い。
4 ななしのよっしん
2019/03/20(水) 11:52:36 ID: 4IwmKc338q
本当の賢人は自分の考えを押し付けない。
個人的に仏陀と同じくらいの境地に達していたんじゃないかと。
人格者としての実力では孔子以上、中国史上最高峰の偉人だと思う。
5 ななしのよっしん
2020/02/22(土) 18:55:33 ID: s3q/VZU82r
顔回の葬儀に関して>>1の記述からすると孔子は金さえあったら立派な葬儀をしたかったように見えるけど
顔淵死す。門人厚く之を葬らんと欲す。子曰く、不可なりと。門人厚く之を葬る。子曰く、回や予を視ること猶お父のごとくせり。予は視ること猶お子のごとくするを得ざるなり。我には非ざるなり。夫の二三子なり。
この記述からすると、孔子自身は実子と同じようにあえて葬儀は控えめにしたかったととれるしどっちなんだろう
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