ありふれた職業で世界最強とは (アリフレタショクギョウデセカイサイキョウとは) [単語記事]

ありふれた職業で世界最強とは、白米良（厨二好き）によるWeb小説およびライトノベル作品である。

イラストはたかやKiが担当。

概要

かつて“無能”と呼ばれていた少年が異世界の迷宮で地獄のような日々を経験したことがきっかけで変心し、生きることと強くなることに対して誰よりも貪欲になり、後に“最強”と呼ばれるほど強くなった主人公が繰り広げる爽快なバトルアクションが特徴のファンタジー小説。

Web小説サイト「小説家になろう」にて2013年11月より連載開始。

2015年11月現在、同サイトにおいて累計ランキング5位、累計アクセスは1億を突破している。

Web版本編は2015年10月31日に完結しており、同年11月よりアフターストーリーが連載中。

2015年6月にはオーバーラップ文庫より、書籍版第一巻が発売された。

2016年1月よりオーバーラップComicONLINEにてコミック版が連載予定。作画はRoGa。

※作品キーワード（タグ）

R-15	残酷描写有	そのうち主人公最強	豹変する主人公	鬼畜
ご都合主義	異世界召喚	オリジナル兵器	ハーレム	テンプレ要素多数

あらすじ

ややオタク趣味を持つ平凡な少年・南雲ハジメはある日、学校でいつも通りの日常を過ごしていると、突然異世界からの召喚儀式に巻き込まれ、教室にいたクラスメイトたちや教師と共に異世界に召喚されてしまう。

動揺する一同の前に現れた異世界の神官曰く、ハジメたちを召喚したのは彼らの世界の神であり、人間族と魔人族の戦争に終止符を打つ為に救世主として呼び出されたとのこと。

異世界召喚の際に特殊な力や能力を手に入れたクラスメイトたちは、クラスのリーダー格・天之河光輝を中心に魔人族と戦う決意を固め、みるみる内に成長を遂げる。しかしハジメが授かったのは、異世界でも平凡と呼ばれる職業・錬成師の力であり、能力値も平凡であった為、クラスメイトからお荷物扱いを受けることとなる。

そんな順風満帆とは言えない異世界生活を送っていたハジメだったが、ある日、彼に悪意を持つクラスメイトの策略で迷宮での訓練中に奈落の底に突き落とされてしまう――。

登場人物

南雲ハジメ（なぐも-）: 身長：165㎝→175㎝以上
年齢：17歳; 天職：錬成師; 種族：人間
本作の主人公。; ある日異世界召喚の儀式に巻き込まれ、あまり戦闘向きではない職業・錬成師の力を手に入れる。; 周囲から無能と呼ばれつつも自分なりの戦い方を模索していたが、ある日クラスメイトの策略で迷宮の奈落に突き落とされてしまう。何とか生きていたものの、そこで凶悪なモンスターたちから襲われ左腕を失ってしまう。そして先見えぬ不安と飢餓により極限状態に陥ってしまい、強い生への執着と渇望から、生き残る為には手段を選ばない冷酷な性格へと変貌した。; 奈落で生き残る為に錬成の力を駆使してモンスターを打ち倒した彼は、その肉を食らったことで白髪になり、強靭な肉体とモンスターの固有能力を手に入れた。その後迷宮の一室に囚われていたユエと出会い、彼女と共に迷宮からの脱出を果たした。; （地球時代の人物像）; ややオタク趣味を持つ、優しくて穏やかな少年。
ゲームクリエイターの父と少女漫画家の母を両親に持ち、将来を見据えて彼らの職場でバイトをしていた。
その為趣味に費やす時間が多くなり、睡眠不足になることもしばしばで、いつも遅刻すれすれの登校を繰り返してはクラスメイトから白い目を向けられていた。
争いごとが苦手な平和主義者でもあり、いじめっ子である檜山たちから嫌がらせを受けても反撃をしようとせず、ほとぼりが冷めるのを待つタイプ。
しかし時に自分のプライドを捨ててまで他人を庇おうとする優しい性格も持ち合わせており、そのような一面を知っている香織はハジメを「誰よりも強い人」と評している。; （奈落転落後の人物像）; 道を阻む者には一切容赦をしないスタンスで、強敵に対しては好戦的な面を覗かせるようになった。; それ以外には無関心を貫いており、仮に助けを求められても自分の利に沿わない限り基本的にスルーしている。; また女性に対しても固有魔法の纏雷（電撃）で痺れさせたりと、相手が顔見知りであれ無慈悲にあしらっている。; 一方一度心を許した相手に対しては甘さを見せるようになり、特に恋人のユエに対してはダダ甘で、彼女に主導権を取られることもしばしば。
ユエ: 身長：140㎝程度; 年齢：323歳
天職：神子
種族：吸血鬼
本作のメインヒロインで、吸血鬼の少女。; 外見年齢は12～13歳程度で、ビスク・ドールのような精緻で美しい顔立ちをしている。; 「自動再生」の固有魔法を持っており、その影響で少女のまま成長が止まっている為実年齢は（ｒｙ。; 元々は吸血鬼の王女で、魔法の資質が極めて高く周囲からも期待されていたが、ある時一族の者の裏切りに遭い、オルクス大迷宮に長らく幽閉されていた。; その後現れたハジメに助けられたことで彼に好意を抱き、後に恋人関係となる。お互いに世界で一番と豪語するほど愛し合っており、人目を憚らずイチャイチャするバカップルとなっている。; 普段は淡々とした口調で語るクールな性格だが、ハジメに対する悪意には容赦がない。
シア・ハウリア: 身長：？
年齢：16歳
天職：占術師; 種族：兎人族
本作のヒロインの一人。ハウリア族（兎人族）の少女。
人目を引くような美少女だが、お調子者で空回りすることが多い為、ハジメからは「残念ウサギ」と称されている。; 訳あって一族共々帝国から追われている身であり、一族を救う為にハジメに協力を願い出る。
ティオ・クラルス: 身長：170㎝程度; 年齢：563歳; 天職：守護者; 種族：竜人族; 本作のヒロインの一人で、竜人族の女性。外見年齢は20代前半の黒髪金眼の巨乳美女。; 何者かに操られて竜化して暴れまわっていたところ、行方不明者の捜索に訪れていたハジメたちと遭遇し、戦いの末敗北した。その際ハジメにお尻をチョメチョメされた結果Mに目覚めてしまい、以降彼を慕って付き纏う行動を共にするようになった。; 本来は理知的で思慮深い性格の持ち主だったそうだが、現在は威厳の代わりに変態ぶりを見せつけている。
白崎香織（しらさきかおり）: 身長：？; 年齢：17歳; 天職：治癒師; 種族：人間; 本作のヒロインの一人。ハジメのクラスメイトで黒髪ロングの少女。; 気立てが良く心優しい性格。雫と並ぶ学校の二大美少女として人気を誇っている。しかし本人にあまりその自覚は無く、中学からの片思いの相手であるハジメに積極的に話しかけに行っている。その為ハジメがクラスメイトから嫉妬の目で見られる原因にもなっている。; 迷宮探索前日にハジメの部屋を訪ねており、何かあったら彼を守ると約束をした。しかし迷宮内で逆に彼に救われる形となり、ハジメが奈落に落ちて生死不明になって以降、心を閉ざしがちになっている。
八重樫雫（やえがししずく）: 身長：172㎝; 年齢：17歳; 天職：剣士; 種族：人間; 香織と光輝の幼馴染。黒のポニーテールが特徴の剣道少女。; クールで面倒見の良い性格。ハジメに想いを寄せる香織の相談相手になったり、光輝の独り善がりな行動に頭を悩ませる苦労の絶えない少女。
地球に居た頃は、香織絡みで白い目で見られることの多いハジメにも友好的に接していた。; （以下ネタバレ反転）; 迷宮探索中に魔人族に襲われ、窮地に陥っていたところを変貌したハジメに助けられた。それ以来普段は軽口を叩き合いつつも、彼を唯一甘えられる対象として意識するようになった。後にそれが好意へと変わり、ハジメに告白しヒロイン入りを果たした。
天之河光輝（あまのがわこうき）: 身長：180㎝程度; 年齢：17歳; 天職：勇者; 種族：人間; ハジメのクラスメイトで、（偏った）正義感に溢れるイケメン。; 異世界召喚後は真っ先に世界を救う決心をし、勇者としての力を手に入れ、国家からも期待の的となっている。; 能力値ではクラス随一の力を誇っており、幼馴染の香織、雫、龍太郎を始めとする勇者パーティーを率いている。; （以下ネタバレ反転）; 後に迷宮から脱出したハジメと再会を果たすが、彼の傲岸不遜な言動と美少女たちを連れ回しているハーレムな状況に嫌悪感と嫉妬心を抱くようになった。
坂上龍太郎（さかがみりゅうたろう）: 身長：190㎝; 年齢：17歳; 天職：拳士; 種族：人間; 光輝の親友。長身で刈り上げの脳筋スポーツマンタイプ。; 地球時代は空手を嗜んでおり、異世界では近接格闘を行う拳士として前線に立っている。
畑山愛子（はたけやまあいこ）: 身長：150㎝程度; 年齢：25歳; 天職：作農師; 種族：人間; 童顔（見た目十代前半）で小柄な身長が特徴の女性。ハジメの学校で社会科教師を務めている。
生徒たちからは“愛ちゃん”の愛称で慕われているが、本人は威厳ある教師を目指している模様。
非常に生徒想いな性格で、異世界召喚後は生徒たちを危険な目に遭わせるのを避ける為、大事な教え子を戦場に駆り出そうとする神官に猛抗議した。
異世界では作農師の力に目覚めており、戦闘向きではないものの、異世界の食糧事情を一変させる程の能力を有している。その為国家から丁重に持て成されており、専属の騎士まで付けられ、いつしか“豊穣の女神”と謳われるようになった。
専属騎士たちから熱い眼差しを向けられており一種の逆ハーレム状態になっているが、本人は生徒の無事しか考えていない為、彼らの好意に気付いていない。
（以下ネタバレ反転）
行方不明の生徒を探す旅の道中で、偶然ハジメ一行と再会した。
ハジメの生存に心から安堵したものの、彼のあまりの変貌ぶりに戸惑いを隠せなかった。
直後滞在していた街で数万を超えるモンスターから襲われるという事態に見舞われ、無関心を貫こうとするハジメを説得した。騒動の最中、生徒の一人が裏切り自分を殺そうとするショッキングな出来事が起きたが、ハジメの救命措置により救われた。
その際のハジメの人工呼吸や自分を気遣った（ジゴロな）言動に心を揺さぶられるようになり、後にはっきりと好意を自覚するようになった。