それを言ったら殺されても文句は言えねぇぞ 単語


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それを言ったら殺されても文句は言えねぇぞとは、猿渡哲也の漫画『高校鉄拳伝タフ』内に登場する台詞である。

概要

第200話「権力と暴力」内で、キー坊と対戦する関節技の達人・朝昇の回想の中で登場する台詞。

回想の中で朝昇と道場の先輩・マナブさんは、ビアガーデンらしき場所にてプロレスラー[1]から「もういっぺん言ってみろっ」「真剣勝負をやったらプロレスラーより強いだとう?」「なにがシュート・ファイティングだ」「プロレスラーになりたくてもなれなかったチビの掃き溜めじゃねぇかっ」「本当はオレにあこがれてんだろう?」「サインしてやろうか?ボクぅ?」と、悪質な絡まれ方をされていた。

「ムカツクなぁ」「殴りてぇなぁ… ぶっ殺してやりてぇなぁ」と呟くマナブさんの姿を見た朝昇は、「マナブさん…こんな人を相手にすることないですよ」「しょせんプロレスラーはエンターティナーであってファイターじゃない…」と、先輩をなだめるふりして場を煽る。

「あーっ? 今なんて言った? メガネザルぅ」と、額をヒクつかせながら顔を寄せるプロレスラーに対し朝昇は、「気にさわったらあやまります」「どうもすみませんでした」と一瞬謝って見せるも、ニヤケ顔で舌を出しつつ「でも…“ガチンコ”じゃないですよね? (笑)」と言葉を繋げ嘲笑。

タブーに触れられたプロレスラーは「それを言ったら殺されても文句は言えねぇぞ」と叫び大きく右手を振り上げるも、朝昇は相手の拳を避けつつ神速のタックルでテイクダウンを奪い、そこから流れるような動きで足を極め膝の関節をねじ切る。

絶叫するプロレスラーを見たマナブさんは「朝昇の野郎…なんだかんだ言いながらオレの獲物を持っていきやがった…」と感嘆。

しかし、朝昇の攻撃はまだ終わっていなかった。

背後を取り、“毒蛭”という技であばら骨を一本ずつへし折っていく。

ここで、指のめり込み具合から朝昇が“毒蛭”を更に発展させようとしていることに気付いたマナブさんは、「! 朝昇のヤツ ま…まさかあの技を!?」「その技はやめろ───つ」と叫ぶも、時すでに遅し。

“毒蛭 観音開き”という技を喰らったプロレスラーは肋骨を両開きにさせられ、二度とリングに立つことが出来なくなってしまった。

名もなき名の知れたプロレスラーを一瞬のうちに葬り去ったこの一件で朝昇は、最強という幻想を尊重するプロレス界において禁忌の存在と化したのだった。

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脚注

  1. *名前は一切でないが、アイアン木場曰く「名の知れたプロレスラー」だったらしい。
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