宮沢熹一とは (キーボウとは) [単語記事]

宮沢熹一(ミヤザワキイチ)とは、タフシリーズに登場するキャラクターである。「高校鉄拳伝タフ」および続編の「TOUGH」では主人公を、外伝の「龍を継ぐ男」では裏主人公を務める。

概要って言葉はキー坊のためにある

青葉工業高校に通う少年。灘神影流活殺術と呼ばれる古武術の継承者であり、次期当主を宿命づけられた彼はプロレスラーなど様々なファイターと拳を交えていく。
当初は典型的なヤンキー漫画の主人公といった風貌だったが急速にデフォルメ化が進み、トゲトゲ髪の少年チックな見た目へ変貌した。

静虎(オトン)と祖父との三人暮らしで、幼少から静虎によって灘の技を叩き込まれている。格闘漫画の主人公らしく「強い相手と戦う」ことに喜びを見出す反面、弱い者いじめなどは嫌う。また相手がどんなに極悪非道でも、その格闘技にかける思いやプライドは素直に敬意を表することのできるまっすぐな性格。
軽口が多く、無謀な相手にも戦いを挑むことが多いが、灘の後継者らしく修行や対策などを真摯に行い勝利をつかみ取っていく努力型主人公でもある。黒田光秀や高石義生など拳を交えて得た友人も多く、友情・努力・勝利を兼ねそろえたジャンプ系主人公である(掲載紙はヤングジャンプだが)。

名前や一部の設定は猿渡哲也先生の作品”男純情恋歌”の主人公宮沢熹一からコピペ流用している。
名前の元ネタは時の首相・宮澤喜一だと考えられる。

「TOUGH」での宮沢熹一

短髪でガッシリとした立派な体格の青年へと成長。静虎の治療費を稼ぐため、地下格闘技に身を投じている。
戦いを重ねるうち、物語は静虎たち宮沢兄弟の確執、そして熹一自身のルーツへと迫っていく―。

「龍を継ぐ男」での宮沢熹一

序盤から行方知れずになっており、「鬼龍を殺した」など不穏な噂が漂っている。
静虎との再会の際にはロン毛の変わり果てた雰囲気で登場。「NEO 宮沢熹一」という痛い異名を名乗り、悪に染まったことを語った。鬼龍から受け継いだボロマンション"龍の棲家(ドラゴン・ハウス)"のオーナーとして"暗黒武闘会"を仕切っており、静虎を残留妖気で惑わしたり主人公・龍星を一発で沈めて脱糞させるなど劣らぬ強さを見せつける。物語はTOUGH 完結後、熹一に起こった出来事に焦点が当てられていくが―。

中盤からは宮沢一族の元へ戻るが、入れ替わるように龍星が闇落ちしてしまい対立。龍星が改心して以降は「龍星を灘の一員とは認めない」と尊鷹みたいな面倒くさい態度厳しい態度を取っていた。だが米国やロシアR国からの刺客、そして鬼龍の自称息子悪魔王子と激闘を重ねる龍星を見て、徐々に心を開いていった。今では一緒に修行したり仲良く喫茶店に行ったりと、すっかり微笑ましい関係になっている。

愛称

作中での愛称や読者からの愛称を紹介。

キー坊、キーボー、キーボ
作中での愛称。友人や宿敵どころか、大会実況者や大国の要人、果ては軍事ロボットに至るまで様々な人物からキー坊と呼ばれる。
タフくん、宮沢タフ
他の格闘技漫画「バキ」や「はじめの一歩」などは作品タイトルに主人公の名前(太字部分)が入っているので、「高校鉄拳伝タフ」の主人公はタフという名前だというネタ。もちろん作中にタフなんて人物は出てこない。「タフって誰だよ」という突っ込みも鉄板。
ちなみに作中では「タフって言葉はキー坊の為にある」と言われていたり、自身も「ワシめっちゃタフやし」と自称しているので、タイトルのタフとは十中八九キー坊のことを指すと考えられる。
NEO坊
NEO 宮沢熹一時代のことを指す愛称。