エアポート急行とは (エアポートキュウコウとは) [単語記事]

エアポート急行(急行)とは、京急線で運行されている列車種別である。

概要

京急線沿線から羽田空港へのアクセス向上およびイメージアップを目的として、2010年5月から設定された。公式な掲示物での表記は「急行」、一般的な略称はｴｱ急。

従来、都営線方面からの直通列車として空港線羽田空港行の急行が存在した。これに加え、京急蒲田で折り返し横浜方面逗子線新逗子を結ぶ新たな経路も用意し、ダイヤ改正に合わせて両者ともエアポート急行とした。
両者は同名にもかかわらず逆方面に向かうことから、都営線方面のものを北ｴｱ急、横浜方面を南ｴｱ急と区別したりする。

速達性は普通車以上特急未満で、空港アクセスだけでなく地域の足としても配慮された停車駅パターンである。
南ｴｱ急では最優等の快特に抜かれるため、一部の駅間ではそれらを待避する普通車の所要時間が延びる場合がある。現在は南北共に20分間隔での運転であるが、京急蒲田周辺連続立体高架化の完成後には増発される見込みであり、列車全体の時間短縮が期待される。

2012年10月21日のダイヤ改正から、日中のエアポート急行は南側のみを10分間隔とし、北側のエアポート急行は快特に格上げされた。日中の接続・待避パターンは京急川崎・京急鶴見（上り）・神奈川新町（下り）で普通に接続、南太田で普通を追越、上大岡で快特を待避する。当初と比べると、快特待避が上大岡のみとなり速達性が向上した。

現在のところ品川から空港線へ向かわず横浜方面へ直通する列車は存在しない。また北ｴｱ急と南ｴｱ急の運用は完全に区別されている。

運用車両

北ｴｱ急

都営浅草線経由の京成線・北総線方面列車が主であるため、多くが都・京成・北総保有の8連の車両で運行される。
京急車は朝夕の品川発着列車や直通列車のごく一部のみと、あまり使用されることはない。

南ｴｱ急

京急線内のみの走行であるため、多用な車種・編成で運行される。3扉車8両編成での運転が主であるため、2000形8連や新1000形・600形の4連同士を2本連ねた8両編成なども見ることができる。
また一部時間帯では1500形6連での運用も存在する。

ちなみに南ｴｱ急の一部停車駅は8両編成に対しホームが短かったため、運行開始前に延長工事を受けている。

停車駅

青線が急行。停車駅のみを載せる。
薄い線は左から普通車、特急、快特、快特である。

泉岳寺
品川
青物横丁
立会川
平和島
京急蒲田
京急川崎		糀谷
京急鶴見		大鳥居
神奈川新町		穴守稲荷
仲木戸		天空橋
横浜		国際線ﾀｰﾐﾅﾙ
日ノ出町		国内線ﾀｰﾐﾅﾙ
井土ヶ谷
弘明寺
上大岡
杉田
能見台
金沢文庫
金沢八景
		六浦
		神武寺
		新逗子